農産物の輸出っておもしろいだろうなーなんてことは前から思っている。
別に国内市場の将来に悲観的になって海外に行かなければ、と言うよりは、単に海外旅行好きだし、趣味と仕事が一緒になれば面白いなぁー程度なんだけど。。。
ただ、日本産の米なら海外でも品質で勝負できるでしょ、とか言うけど、アジア圏(香港や東南アジア)などでは、スーパーの棚に日本のスーパー以上の種類(20~30種類)の日本産の米が並んでたりして、日本産同士の叩き合いになってたりする。
本当に高価で高品質な米でニッチなマーケットを狙えば?なんて意見もあるけど、米は重さがあるんで輸送コストなんかが高いので、ある程度のロットをまとめてコンテナを利用して船便でとかでないと、輸送コストだけでバカ高くなってしまうので論外。
なんとも難しい。
とは思いつつも、たまに農産物の輸出セミナーなんかがあると聞きにいってみたりしてる。
そんな中、昨年ぐらいから名前を聞くのが青森のリンゴを世界に売ってる「片山りんご」。
海外輸出をして成功している会社が少ないので、農産物輸出について調べると常に同じ数社の名前しか出てこなかったりする中の一社なんだけど、最近何かのニュースで見たら、海外への売上は2000万円ほどとのこと。
それが売上の5%というので、会社の売上は4億円ほどらしい。それを5年以内に売上の3割(1.2億円)にする目標だと言うこと。
会社の売上の5%&2000万円を多いと見るか少ないと見るかは様々だろうけど、少なくともその規模で成功事例として様々なところで取り上げられるということは、まだまだ日本の農産物輸出も本当に成し遂げているところは少ないってことなのかな。。。
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麻生さんは、
アジア中心に寿司ブームがおきてるが、
日本以外の外国産米は冷めるとまずい。
中国でおいしい寿司が食えるのは、
本来輸入してないはずの日本米を密輸してるからだ。
との演説を持ちネタに、
農業の世界市場での繁栄を促していました。
輸送コスト云々てのは初耳なんですが、
中国の富裕層の金の半端なさを考えると、
米だけが輸送コストがネックになるというのは
いまひとつピンときません。
イチゴなんかは、
輸送コストに比べて価格の割りはいいのでしょうが、
逆に種を盗んで模倣されてるなんて話を聞くと、
米には本当に可能性がないのでしょうか?
やり方次第で、論外なんて思考停止せずに
可能性を模索する価値はほんとにないのでしょうか?
西川口さん、こんにちは
>可能性を模索する価値はほんとにないのでしょうか?
アジアで日本産米が山ほど高級スーパーに並んでいると書いた通り、すでに商売をされている方が沢山いるので、可能性はあるのでしょう。
ただ、現状は、すでに飽和状態です。
『論外』とバッサリ言ってしまったのには語弊があったかもしれませんが、輸送コストの関係である程度大きなロットでないと商売が難しいことなどを考えると、私がやりたい形では難しいです。
ビジネスとしての可能性の有無で言えば、輸出用途(非主食用)として生産時に補助金をもらい生産原価を下げる、大手商社(専門商社)などと組んで輸出を行うなどの手段はあるでしょう。
ただ、それでは「海外に売る」ということはできたとしても、商売としては無味乾燥したもので、楽しさなどは望めそうにないので、わざわざ手間をかけてまでやるほどの価値は私にはなさそうです。
>麻生さんは、
(中略)
>農業の世界市場での繁栄を促していました。
2006年に日本は日本米を中国に輸出しています。
初回の出荷量は24トン(400俵)。
うろ覚えですが、現地での店頭価格の合計が約2千万円だったと思います。
それに対しての農水省の事業費(宣伝広告費)が5千万円。
所詮、自民党が『海外輸出に農業の未来はある!!』という夢を見せるために選挙対策で行ったモノです。
麻生さんの発言の実情はこんなもんです。
ちなみに、論外とまで言い切った割には、
個人的には、海外が好きなので、チャンスがあれば農産物輸出をやってみたいと思っています(笑)。
アイデアがあれば是非教えて下さい。
ですよね。
明らかに論外ではないですよね。
自民党の政策を批判するのは
今回のテーマと関係ないので一向に構わないのですが、
黒瀬さん自身そこに可能性は感じていて、ロマンや遣り甲斐がありそうな分野で、さらに何らかの新規アイデアやビジネスモデルが必要であることも理解されている。
農業に限らず、新しい事業とはそういうもので、国がいくら補助しようとも、やはりやる側が心の底から苦しみながら脳みそと体力を使い尽くしてこそ、初めてスタートラインに立てるものだと思います。
共産主義じゃない市場経済ですからね。
失礼ながら、
黒瀬さんにしても、まだまだ国の政策に無意識に頼ってしまって文句だけ言う、旧来の農家的な感覚が残っているのかな?と思ってしまいました。
いかがでしょう?(笑)
付け加えると、
ちなみに、
「飽和状態」
というのは、既存の流通ルートを通じての供給が「飽和状態」
ですよね。
日本と同じような(ではないでしょうが)既存の流通ルートなり販売チャネルじゃない所に、新たな需要が潜んでいる。
その見えない需要を喚起するからこそ難しいし、やりがいがあるのだと思います。
簡単に言うと、すでにあるルートで勝負して、例え儲かったとしても、全く面白くないですよ。
>明らかに論外ではないですよね。
「論外」と言いたかったのは、富裕層などのニッチなマーケットを狙えばOKみたいな単純な論調について、小ロットでは輸送コストもケタ違いなので論外ですよ(そんな単純な話じゃないですよ)、ということが言いたかったんですけどね。
>自民党の政策を批判するのは・・・
中国への米輸出の話を出したのは、政策批判をするためではなく、
麻生さんの演説や、一時期マスコミであった中国の富裕層をターゲットとした米(農産物)の輸出が成り立つような論調について、実際は5千万円使って2千万円の売上という現状だということが言いたかったのです。
つまり、中国などの富裕層をターゲットとした農産物輸出ビジネスというのは成り立っていないのではないかということです。
>見えない需要を喚起する
おっしゃる通り、この点が是非やりたいことです。
ただ、それが別に輸出である必要もない(輸出にだけ求めすぎてはいけない)とも思っています。
国内でも、新たな需要の掘り起こしや、ニッチなマーケットなどっていうのはまだまだ存在するでしょうし、それを見つけることも必要だと思います。
農産物輸出も(ミーハーなもので)是非やってみたいと思ってますが、輸出することを目的にせず、自分が理想とする農業とマッチすることを前提で、仕事をしたいと思ってます。
ただ、現実的な話をすると、体力のない一農家としては、新たな市場に参入するには小規模なテスト販売などからスタートしたいのですが、輸出は、経費も結構かかる上に、小ロットでは輸送コストがかなり高いので、最初からある程度の規模のビジネスを一気に立ち上げないと難しい点がネックだなーと思います。
そこをクリアする策を、見つけないといけませんね。
余談ですが、農産物の輸出ビジネスについていえば、「日本で余っている米は全部海外に持っていける」みたいな、国が音頭をとってまでやるような大規模なビジネスにはなりえないでしょう。
せいぜい、日本の農業生産額の数%程度、一部の農家や専門商社などが飯を食える程度のビジネス規模だと思います。
農産物輸出によって日本の農家が救われることも、日本の経済に大きな貢献がされることもないと思うんで、補助金を出して国策として行う話ではないと思うんですけどね。
だからこそ民間が知恵を絞ってやるべきところだと思ってるんですが。
>国の政策に無意識に頼ってしまって文句だけ言う、旧来の農家的な感覚
特に政策に頼ったこともないつもりですし、文句を言うのも、頼っていないからこそ堂々と言ってるつもりなんですが、どの辺が旧来の農家的な感覚ですかね?
本当に自分が無意識に頼っているようだとよろしくないんで、教えてもらえれば幸いです。
これから物を作ろう、変えてやろう
という人は、「論外」なんて言葉をうかつに使ってはダメ。
普通の人が論ずる必要性を感じる外にこそ、思考停止や、古臭い「常識」が潜んでいるのですから。
なにか話を伺ってても、
「輸出のビジネスは成り立たない。
なぜなら、現在成り立ってないから」
という所で発想が終わってる気がします。
おのずと小規模で独自性の薄いニッチ戦略にはまる
という典型な気もします。
もちろんここで説明しきれる物ではないというのもあるでしょうが。
制約条件だと思ってるものが、実はそうではないのではないか?
旧来型の考えにはまってないか?
という官僚的に膠着した考えから、苦しみながらも抜け出せば、
今度は色んな人が知恵を貸してくれるようになりますよ。
あ もちろん、
現状の正確な把握と分析も大切なのは言うまでもありませんが。
それはあくまで出発点
ということです。
>小規模で独自性の薄いニッチ戦略にはまるという典型
確かに言われるとおり、こじんまりとした思考になっている点があるのかもしれませんね。
現状の事業規模や事業の方向性を考えると、現実的(結果的)にはこじんまりとなる部分もあるのですが、発想自体もこじんまりとしてはいけないですね。
ご指摘ありがとうございました。
はい
非常識な事やる人は、
非常識な発想で
非常識にがんばって下さい(笑)。