H22年7月号通信(草取り奮闘中)

天候一転・好天続きの6月

  3月の種蒔き準備、4月の苗代管理、5月の田植え準備と田植え作業、この間ずっと寒い悪天候続きで困ったり心配続きでした。
 ところが、6月は一転して秋田にも好天がやって来ました。
 苗作りから田植えまでの厳しい寒さで、稲は痛めつけられ成長は遅れていましたが、6月に入っての毎日毎日の好天で、イネはだいぶ回復してくれました。

 農薬消毒しない我が家の場合は、ポプラ並木沿いの田圃がイネミズゾウ虫の被害を受けるため、写真のように、畦道をバーナーで焼きます。
 本来ならこの作業は、田植え直前までに終える必要があるのですが、今年は寒くて雨が多く、この作業が出来なかったことと、気温が低い年は、虫の発生が少ないため必要がないと判断していたのですが、6月に入り急に天候が好転したところ、てきめんに、虫も大発生。急いで作業にかかった訳です。
 このイネミズゾウムシは、40年ほど前にアメリカからの輸入牧草に潜入して密航した害虫で、ポプラ並木の元で越冬した成虫が、アリのように這いながら田植えした田圃に進入して、稲の葉っぱを食べます。
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 外来昆虫のため天敵が少なく、1本の稲に10数匹も群がり、葉っぱを食べ尽くすほど激発しますが、農薬を散布すれば、簡単に死滅し、葉っぱが無くなった稲も、数日で新しい芽が伸び回復します。
 でも、農薬を使わない栽培では、進入した成虫は、葉を食べ尽くすだけでなく、稲の株元に卵を産み、7月には、この卵がふ化して生まれた幼虫が、稲の根を丸坊主に食害し、ひどい場合は田圃全面を壊滅状態にする時もある厄介な害虫です。
 このために、バーナーで畦草を焼いたり、畦にポリフィルムのマルチを行って虫の進入を幾分でも防ぐなどの初期対策がとても大切なのです。

 これから、暑い時期に入ります。どうぞお身体に気を付けてお過ごし下さい。

草 取 り 奮 闘 中

 6月7月は、草取り作業の本番です。
 田植えを終えて気温が上がると、2,3日で雑草は芽を切ります。
 その雑草が3ミリ程度の針の先ほどの小さい時期までに除草機を掛けると、株際で発芽を始めた雑草にも、除草機が跳ねた泥が被り、その大半を退治することができます。
 しかし、田植え後直ぐに除草機を掛けると雑草には効果的でも、イネを痛めます。逆に、遅れると、イネは痛みませんが、株間の雑草がまったく退治できず、手取り作業となってしまいます。
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 上の写真は、今年5月26日に植えた田圃の第1回目の除草機掛け作業で6月7日に写したスナップです。
 第1回目の除草機掛けは、これよりも5,6日早く行うのが理想ですが、今年は悪天候で、苗の質も悪く、また、活着も遅れたため、遅くなったのです。
 この除草機掛け作業は、その後5日から1週間間隔で、すでに4回行いました。
 田植えを終えれば、一日も早く活着するように、草の発生を一日でも半日でも遅らせるように・・・・・。
 草対策は、数日の作業遅れが致命傷。
 気が許せない作業です。

 丈夫・健康・力強い苗を育てること、
 丁寧な代かきで活着促進と雑草発生の抑制、深水管理等々緻密な管理に集中するより他決定打はありません。
 雑草は、その後も7月始めまで次々に発芽するのでこの時期は草との戦いに明け暮れです。
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 上のスナップは、春先から我が家の田圃に通い詰めている産業機械の開発者が試作してきた除草機の部品を試している様子です。
 我が家でも、今までに何種類もの除草機を購入しました。そして、改良や手作りを繰り返していますが、まだ確実なものに辿り着けません。

 残った株間の雑草は、手作業で取るより他に方法はなく、下の写真のように今年も6月20日からパートの女性が毎日十数人応援に来てくれています。
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 毎年毎年「この方法こそ!」  「今度改良した、この除草機こそ!」と草対策に挑戦します。
 でも、まだまだ未完。
 結局大勢のパートの女性の応援でしのいで、そして「来年こそ!」とまたファイトを燃やしているのが現実です。

投稿者 kurose :2010年07月07日

H22年6月号(冷害・有機農法・所得補償農政)

ストーブせない春作業

  今年の天候は、日本中狂っているようです。
 秋田の4月も、寒くて大荒れでしたが5月に入り田植えなど春作業の最中になっても、寒くてストーブと縁が切れません。
 
 我が村の桜ロードのソメイヨシノは、3月の雪解け頃には「今年の開花は早い」と予報されていましたが、その後の悪天候で大幅に遅れて、4月末に咲きはじめ、ゴールデンウイーク中豪華な花が楽しめました。
 田圃や倉庫の近隣の農家を招いての恒例の「花見会」を今年も行いましたが、寒くて、桜の樹の下で行うことができず、我が農舎のロッヂでストーブを炊きながら・・・・また、日本酒や焼酎のお湯割りが中心になりビールはほとんど残ってしまいました。

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 最近の我が家の主役である2人の孫は、上の写真の一番手前に写っていますが、上の悠真は2歳半となり、先月から保育園に通い始めました。また、下の花穂は初めての誕生日を迎え、スクスクと育っており喜んでいます。

 ところで、この悪天候で種蒔きを遅らせましたが、寒い日は、苗床に移してからも続き、その上、我が家の苗作りは、農薬や化学肥料を使わないだけでなく、ビニールハウスも使わず露地で育てていますので病気が出たり、生育障害が出るのでは…と心配していましたが、元気に成長してくれました。
 その後の本田の作業も、寒さや雨天が多く、たまの好天日には4時前からの作業を強いられたり、また、田植えを始めても、昼食時間にはストーブがないと寒くて食事できない日もあるなど難儀しましが、幸い5月中に田植えを終えられました。

冷害・有機農法・所得補償農政

 写真はCIMG1216、田圃をプラウで耕し、水を入れて代かきする直前に米ぬかなどの有機肥料をトラクターで散布している様子です。
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 今年は寒くて低温のため、写っている八重桜は5月27日頃まで咲いていました。
 
 私たちの村は、ほとんどの農家が、お米作りだけで生計を賄っているという、最近では他ではない地域です。
 このため、お米作りの技術や経営に一生懸命に取り組まねばならない環境にあるため、わずか500戸余りの村で有機栽培されるお米の量は、推計では、全国の有機米の総生産量の4分の1を超えるという驚くべき状況です。

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(田植えの初日目だけは、好天でした。保育園が休みだったので孫たちも田圃。
 田植機に乗って大喜びでした。)

 ところで、今年は、この私たちの村では次の2つのことが問題になっています。

 その一つは、今年の悪天候です。

 農薬と化学肥料、発達した農機という3種の神器による最近のお米作りは、昔と比べれば10倍位ではなく、恐らく20倍以上も楽になり、片手間の兼業農家でも楽にこなせるし、30†、50†という大規模稲作も家族労働だけで可能です。
 しかし、農薬や化学肥料を使わない有機の米作りは、兼業農家では取り組めない緻密な管理技術が必要で、多大な労力はもちろん気苦労は10倍もいります。
 その上、有機の場合に、今年のような悪天候で一番心配なことは「冷夏」の稲熱病被害です。平成4年の大冷害の年に隣の岩手の太平洋側では、収穫皆無もあった中で、我が地域は冷害による生理的な直接被害はほとんどなかったという恵まれた風土です。
 しかし、直接被害はなくとも、冷夏は稲熱病を呼びます。「農薬」を使わない私たち有機農家は、夏の天候を大変心配しているところです。

 もう一つは、所得補償政策の発足です。

 この政策で、我が村で広がってきた、有機栽培普及の機運がなえてきています。
 「苦労して有機栽培するよりも、農薬化学肥料を多用して、収量を上げ、米が余って値段が下がれば、所得補償を受ければよい。」という農家が増えてきたのです。
 このような悪政による農民のモラルハザードは今後も次々と現れ、日本農業の基盤が荒れされることが心配です。

投稿者 kurose :2010年06月08日

H22年5月号通信 (農政に必要な視点)

大荒れの4月/桜は遅れて連休が見頃

 先月号で「今年は桜の開花は早そう」と報告しました。
 ところが、その後4月になってからは、春らしい陽が射す日が時たまあるものの、寒い日が多く、時にはミゾレや吹雪の日もあるという大荒れの4月でした。
 この為、梅は早めに咲いたものの桜の開花は遅れました。
 我が村自慢の10†を超える桜ロードは、この調子ですとソメイヨシノはゴールデンウイーク一杯楽しめそうです。

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 上の写真は、種籾の種子消毒作業を行っている息子の友基です。
 この時期の作業に使う水道水の水温は、暖かい年ですと15℃前後ですが、今年は8℃から9℃という冷たさです。
 種籾の消毒には、一昔前までは有機水銀剤が使われていました。また、種子消毒だけでなく、作物の色々の病気を防ぐためにDDTやBHCなどの有機塩素系の殺虫剤と共に水銀が一番多く使われ、人体にも一番被害を与えた農薬の一つです。
 「化学合成農薬が恐ろしい物質」という知識の無かった当時は、水銀剤が、稲の大敵、稲熱(イモチ)病に効くとして、稲の穂が出始める7月から収穫間近の9月まで、盛んに散布され、全国各地の稲作農家には救世主のように思われていました。
 また、夏の朝夕に有機水銀剤が田圃に撒かれていました。
 この水銀と石灰を混合した白い粉が霞のようにたなびく姿は、のどかな農村の風物詩になっていたものです。
 これは、使う人にも、それを見る人にも、化学物質の効能と弊害の両面があることを気づいていなかったからです。

 この「人類総無知」の恐ろしさを気づかせてくれたのが「沈黙の春」のカーソン女史だったのです。
 今では水銀剤は農薬としての登録は抹消され、人体や環境に被害が少ない農薬に変わっていますが、我が農舎の場合は、古い灯油給湯機を使って手作りした装置で、60℃のお湯に10分漬け直ぐに冷水で冷やす(発芽障害を防ぐために)「冷水温湯浸法」で消毒し、これが、農薬を使わない米作りの恒例のスタート作業となっています。

 農政に必要な視点 

 我が家の種蒔きは、ビニールハウスを使わず浅く水を張る「プール育苗方式」で露地のまま苗作りを行いますので、天候の回復をしばらく待っていましたが、田植え時期の関係で、いつまでも遅らせる訳にもまいりません。26日に第1回目の箱並べを行い、苗作りをスタートさせました。
 幸いにも、この日は快晴で気温も珍しく10℃以上となり、翌日以降も日中は10℃を切る日はないとの予報であり、幸運を喜んでいます。
 今年の種蒔き作業や苗代作りの様子を数枚貼っておきます。

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 さて、今号も、今年度から始まった「農家への戸別所得補償制度」に関することにもう少しふれてみます。

 農家の所得は年々減少しこの20年で半減しました。
  農産物価格の下落が原因です。
 そのまた原因は、どの国内農産物も供給(生産)過剰が本質だからです。
 このため私を始め農家は皆んな困っています。

 でも「産業・職業」というものは、手放しで楽に暮らせる「産業や職業」がもしあれば罪悪。
 なくて当然です。困ったり悩むのは、農家だけでなくどこも同じです。
 そして、所得や価格の下落は去年、今年急に起こったことではなく、年々下がってきたのです。
 この農産物価格の下落に困り、悩んだ上で、その対策として、経費の節減や品質の向上、販売の努力など、技術力や経営力を上げる人が、最近日本農村にも、少数ではあるが各地にようやく出てきたように感じていたところです。

 この情勢悪化は、悪い点だけでなく、農業者にも職業意識や自立経営の芽が生まれかけてきた。という効能も呼びました。
 その一方では 「困ったが、対応も対策もできない」と感じる人は、どの産業でも自分に向いた職に変わるのと同様に、農業でも、この数年就業者数が急減しています。
 これは、産業政策の上では、自然な産業構造の変革現象ととらえるべきものです。

 我が農舎では、3年前に息子が就農しましたが、売上は徐々に下がるなど、先行きは決して明るく順風ではなく、日々困ったり悩むことも多いです。
 しかし、困るから、人の有り難さに感謝したり、技術や経営の向上に工夫や努力します。
 このことで、仕事への誇りや喜びも生まれます。
 これが健全な職業観の筈。

 こうした中での「所得補償制度」は、全く合理性がない悪政です。
 所得を補償するという過保護政策は、生産過剰の国産農産物の生産を更に刺激するという悪循環を呼びます。
 その一方で、生産者を堕落させ、自立経営や職業意識を自覚しかけた健全で優秀な人材を根こそぎし、日本農業の壊滅を招くことになります。

 産業政策の課題は、将来にわたり国家国民に貢献できる産業基盤の創設です。
 この意味で政策は、補助金をバラ撒くことはもっての他です。
 産業政策としての財政支出の限度は、自動車や家電のエコ減税やエコポイント方式のように、国産農産物を買った消費者にメリットを付与することで、マーケット拡大を図り、国産農産物の需給バランスの改善を目指すなどの、産業基盤を破壊しない農政視点が不可欠です。

 農村には未だに職業観もなく、社会性や自立性のない人が多数を占めることに乗じて、農村票を集めるため税金をバラ撒く質(タチ)の悪い政治は止めて欲しいものです。

投稿者 kurose :2010年05月11日

H22年4月通信(所得補償/民主党栄えて日本農業滅ぶ)

桜は早いが、大荒れの春。

 この写真は男鹿半島の突端「入道崎」の早春のスナップです。
 この冬は、真冬にほとんど
雪がなく、早春のいま雪があるという、異常気象の中の岬です。haru 1
 ところで、今年は例年より早く桜の開花の便りが各地から届いています。
 桜が早い年は「暖かくて天気が好い年」というのが普通でしたが、最近の天候は、これではなくて、荒れた春だが、急に気温が上昇する日が時々あり、その促進効果による「狂い咲き」のようです。
 私たちの秋田も、桜の開花は4月20日頃と今年は10日ほど早いと予想されています。
 また、この冬、ほとんど雪が降らず、除雪機が出動したのは、わずか2度。その上、その日の積雪は、土木業者に仕事をまわして援助するため程度の僅かな積雪量でした。
 このように、雪は少なかったものの、日中の最高気温がマイナス5℃以下になる日が急に現れ、翌日は4月の陽気になるなど、2,3日置きに、暦が2ヶ月も早まったり、バックしたりが繰り返される異常な天候です。aze 2
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 上の写真は、3月始めの田圃です。田圃の畦道の補修作業中です。
 ご覧のように、残雪もありません。一昔前の雪国秋田では、こんな早い時期に田圃で作業が行えることは、ありませんでした。(でもその後また、寒く雪になりました。)
 この畦道の補修作業は「畦塗り」とも呼ばれていますが、除草剤を使わない米作りをする場合、非常に大事な作業の一つです。

 稲の中に生えてくる色々の雑草は、除草剤を使わない場合、生えた雑草を除草機や手で取るなど素早く手際よい作業がコツですが、それ以上前に、雑草が生える量を減らす対策が肝心です。この効果的な方法の一つが、水を深く張ることです。
 こために畦を高くして、また、畦の水漏れを防ぐ「畦塗り」が大事なのです。
 この作業機は一年に1日か2日使うだけですが、100万円程度も必要なため、近くの農家と4人共同で今年新調しました。価格は高いが、性能は抜群でした。

棚ぼたの所得補償

        民主党栄えて日本農業は破壊  

 今年から始まる「所得補償制度」は、困ったことに、大多数の農家が多額な不労所得が入るとして大歓迎。小沢さんの集票の目論見は、大成功のように見えます。
 この悪政が及ぼす影響は小さくありません。主な点だけをご紹介してみます。

1,お米の生産過剰は深刻。この数年有機米などの一部を除き、値下がりが加速。
  この所得補償制度の導入によって値下がりは更に深刻になる可能性が高い。

 ア、所得補償の発足は、主食米の生産刺激となり米余りを加速。

 イ、また、ご飯など主食以外に使われる加工米などの他用途米が、多額の補助金によって生産拡大され、米の総生産量が増大する。

 ウ、これら他用途米が横流れして、ますます主食米の供給過剰を呼ぶ。
 
 、暴落しても補償されるため農家は作り続ける。
 
         この4つにより更に値下る。という悪循環が続く。

2、昔と比べて、近年総体的にお米は美味しくなりました。
  この原因は、食管制度がなくなり自由化されたからです。
  食管と同じ機能の所得補償制度は、
  農薬化学肥料多投による収量増加 > 生産過剰 > 値下がり > 品質低下 > 消費減少 の悪循環を呼ぶ。

 ア、食管時代のお米は政府が無条件で買い上げていました。
 
 イ、この為生産者は、味など品質を追求しても意味が無く、農薬化学肥料を多用して収量を上げることばかりに努力していました。だからまずいお米が多かったのです。
 
 ウ、自由化が進むにつれ、まずいお米は売れ難くなって、品質向上の機運が高まってきました。
 
 、また、味だけでなく、農薬や化学肥料を減らすなど安心安全や、環境に配慮した栽培など経営に工夫や努力をする農家が増え、だんだん美味しくなってきたのです。
 
 オ、所得補償制度の発足で、農薬化学肥料を多用して手間を省いて収量を上げていた食管時代の「まずいお米の増産」という無責任な米作りへの逆戻りが起こり、低品質の増産化によって米価が更に下落します。
 
 カ、値下がっても差額が支給される所得補償制度下では、生産過剰・値崩れを回復させる市場原理は機能せず、無限に財政負担が拡大するだけ。

 キ、その上、環境や安全に配慮するなど栽培に努力した農家のお米も、ブランド確立された一部を除き一緒に値下がりの波に飲み込まれ、健全な経営姿勢を持ちこの制度に不参加の農家の経営にも悪影響を及ぼします。
 
 ク、その結果、品質向上などの経営努力を放棄して「所得補償」に頼るだけのモラルハザードが生産現場に拡大し、日本農業を破綻崩壊に導きます。

3,「所得補償 不労所得で パチンコ繁盛」・・・1農家手取り:1千万円超!(最高の場合)

 、我が村の農家1戸当りの経営面積は平均17.5ヘクタール(我が家は15ヘクタールですが)。村の一農家当たりの補助金手取り確定額は、転作作物の種類により異なるが、300から800万円という大盤振る舞い。

 イ、その上、秋に米価が下がれば1戸で100から400万円もの追加補償金(値下り度により変動)が農家口座に自動的に入金。

 ウ、麻生内閣の定額給付金より2桁多い、この不健全な不労所得が、農民を堕落させて「秋にはパチンコ大繁盛。」と地域ではもっぱらの話題。

 この不労所得の受給対象農家は、全国で170万戸。

 「有権者1農家3.5人とすれば600万票が民主党へ」(地方での600万票は、都市部との票の格差効果で、民主党にとっては1千万票余の価値。)
  
 「民主党栄えて、国の財政と日本農業は共に破綻崩壊」   

 一方の自民党は「所得補償制度を攻撃すると、地方で票が減る。」として、批判すら出来ない無能ブザマの日々。

 日本に健全な2大政党制が確立できるのはいつの日か。 
   

投稿者 kurose :2010年04月03日

H22年3月号通信(有機栽培研修会)

雪の中のチューリップ祭り

 先月中頃、私たちの村ではチューリップの品評会とチューリップ祭がありました。
 外は一面の銀世界で、この時期寒波が来て、日中の最高気温もマイナス5℃でした。
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 北国の寒くて暗い真冬は、誰もが気が滅入ります。この催しは小さな規模ですが、地域の人々の心に明るさや安hana 1らぎを与え、とても好評です。
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 でもなぜ、こんな寒い秋田の村でチューリップ祭があるのかということを少しご紹介しておきます。 
 チューリップというと風車の国オランダを連想します。
 そうなんです。我が村は半世紀近く前に、干拓の国オランダの技術援助によって、琵琶湖に次いで2番目に大きいが、平均水深1メートル程度という浅い湖だった八郎潟を干拓して誕生した新生の大地にできた村なのです。
 我がロッヂの建っている場所も、海抜マイナス50センチ程度であり、田圃は、土を運んで来て造成したのではなくて、昔の湖底そのものを使っているのです。
 だから田圃は、太古以来湖に堆積した有機物に富み、栄養分の多い土壌ですが、欠点は、低湿地なために、雨が多い年は畑作物が根腐れするなどで全滅することや、ぬかるんで作業に困ることです。でも、お米・水稲にとっては、名の通り好適です。


 このような、オランダとの縁で、我が村でチューリップが取り入れられたのです。 我が村の一部の農家は、春の稲の苗作り時期以外は、空いているビニールハウスでこのチューリップを、数日おきに収穫する程度のごく小規模に作っています。
 我が農舎では、この時期、花の収穫日に出すお米で、箱の上部に余裕のある場合にだけ、お入れしています。届かなかった方は、このような事情ですのでお許し下さい。 この冬は、昨年に比べると暖冬傾向は治まりましたが、でも異常気象継続のようです。
 下旬になると種籾の準備です。
 今年も頑張りますのでご支援宜しくお願いします。

有機栽培の応援者/有機資材の信頼判別は業者の生き様

   米作り農家のオフシーズンもそろそろ終わりの時期を迎えました。
 今月になると種籾の準備や、有機肥料の案配や耕し方の段取りなど、気ぜわしくなってきました。
 でも、冬のオフシーズンといっても、屋外の田圃作業がオフで、機械や施設の整備や、研修会などで、結構忙しくて「1週間から10日ほど、ゆっくり湯治場で過ごしたい。」との何年も前から願いは、今年も実現できずに終わりました。
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 写真は、2月に行った我が農舎の関係生産者中心の研修会のスナップです。
 毎年、この時期にも、有機資材や栽培方法についての勉強会と、その時々の農政や農業状勢についての研修や情報交換を行っています。
 今年も、磐田市の川合肥料さんに遠路来て頂きました。

 川合さんとの付き合いはもう四半世紀に近い長期に及んでいます。
 有機栽培が今のように定着していなかった当時には、化学肥料がいいか悪いかは別として、化学肥料は、大きなメーカーが扱っていることと、成分確認が可能なことで、成分や品質など信頼性は確立していました。
 しかし有機肥料は、表示された有効成分を分析して再確認したところで、化学肥料を補ったまがいものかどうかや、原料の素性などの判別は困難です。
 このため有機肥料業界は、もっぱら産業廃棄物に類するものの処分を扱ういかがわしい業者が多くおり、安心できる有機肥料を取り扱う業者は全国各地を探しても、なかなか見付かりませんでした。
 また、馬糞を原料とした有機質肥料では、その原料馬糞が肉用馬ならば問題は少ないですが、競争馬の厩舎の馬糞が利用されていると、抗生物質が多用されている可能性が高く、土壌への有機物の補給には効果があっても、有機栽培に使用するのは困ります。
 結局、業者の生き様を知るなど総合的に信頼性を確認する必要があったのです。

 数年にわたり全国規模で探して、やっと見付けたのがこの川合肥料さんでした。
 現社長の川合さんは、代々続いた老舗の肥料問屋の子息で、大学を卒業して跡継ぎになる一時期、親と意見が合わず、整体や東洋医学に興味を持ち一時その脇道に入った後に、父親の高齢で老舗肥料問屋に収まった直後でした。

 彼は、化学肥料中心の商売を、有機中心に転換し、今では日本一信頼できる有機肥料専門会社になりました。
 整体や東洋医学への脇道が生きたようです。
 そして彼は、
 「三粒の大豆/一粒は、空を飛ぶ鳥のために。一粒は、地の中の虫のために。残りの一粒を、人間のために播く。」を社訓としています。

 今では、勘や経験だけでなく、私が大事にする「有機を科学するお米作り」のよきパートナーとして我が農舎を応援してくれています。

 

投稿者 kurose :2010年03月03日