提携米通信2003年10月号
新米出荷時期は遅れました。でも量も価格も安定供給OKで

冷害・米不足などのニュースが盛んです。
「あきたこまち」などの銘柄米は、秋田では、農家の庭先価格が50%も値上がりしています。
モチ米はもっと激しく、昨年の2倍以上に大高騰。
左は、本格的な稲刈り時期よりも10日ほど早めに、新米の箱に入れる稲穂を採っている写真です。葉っぱが緑色の内に刈り取って、陰干しを行い、少しでも綺麗な化粧用の稲穂を作るためです。
道路の上から稲を見ていると「豊作」のように見えていたのですが、この作業に田んぼに入って、がっかりしたり、逆にホットしたりです。
我が農舎の場合は、田んぼによって差がありますが、平均的には2割程度の減収と予想されました。
私たちの秋田は「米の国」。冷害の直接被害は少ない好条件の地域ですが、今年は、穂が出てからの雨天や日照不足で、付近の農家が盛んに稲熱(イモチ)病の農薬を散布する中を、農薬を使わないで最後まで頑張った、その結果です。
「ホットした。」というのは、一方で、もっと大きな被害が出ることを心配していたからです。
我が農舎の「提携米」は、農薬などを使わない安心できる美味しいお米・ご支援下さる消費者の皆さんに、価格・量共に安定的にお届けすることの2点を一番大切にしています。
不作とはいっても、経費節減に努めるなど我慢すれば、値上げをしなくても何とか乗り切れそうですし、不順な天候の今年の一般のお米は、特に多量に農薬が使われている中で、安心できるお米を作り、そして、来年の秋まで安定的にお届けするという、皆さんへの責任を、この悪天候の中でも、何とか果たせる見通しがたちました。
このように、きりきりまで農薬などを使わないで頑張れることは、日頃からの皆さんの応援に支えられているからです。不作とはいえ、収穫の喜びが得られたことに感謝感謝です。
不作、凶作・冷害騒動記
「米過剰、米余り。」「古米在庫が溢れる。」「価格暴落、稲作農家の経営破綻。」などなどの報道がこの数年続いていたと思ったら、今年は梅雨頃から、急に「米不足」のニュース。
夏に入れば「冷夏・冷害」その後「米不足や米泥棒」の話題が溢れるようになりました。
でも、今年の全国的な不作は、10年前と比べると、冷害の被害も半分程度で、更に、平成7年産以来の古米在庫があり、平成10年産までの古米をご飯として使えば、あの10年前のような主食ウルチ米の米パニックの心配はない。とも報じられています。
ところで、私には、近隣は元より全国各地に、「米を作り・産直する」知人友人が多いです。
このほとんどが「スパーのお米の値段が下がれば、直ぐ値下げしないと消費者に逃げられる。」「コストの高くつく無農薬などの栽培方法は、続けられる環境でない。」・・・と嘆いてます。
従って、一部だけは丁寧な米作りをする一方で、安価な付近の農家のお米を仕入れたり、中には、安価な産地のお米を米業界から仕入れて「農家産直の特別なお米」の看板で、市況に合わせた値段で販売する。という悪徳米穀業者すら驚く「産直農家」がいっぱいです。
これらの産直農家は、今年は、早速「値上げ」を行っています。ところがこの「値上げ」は、消費者の信頼を損ねるどころか、消費者に「平素から自家のお米が送られていた。」という誤解による安心感を与えるという、皮肉な結果を生んでいるのです。
これは「悪い生産者。」という生産現場のタブーの暴露が目的ではありません。
良い商品=安心できる食べ物は、生産者の努力だけでは無理。その「生産者の理念を理解し、支える消費者があってこそ。」です。お米に限らず、どの分野の商品でも、生産者・消費者の信頼関係の構築が、欠かすことのできない条件だということをお伝えしたかったのです。
その意味で、我が農舎が、悪天候の今年も何とか乗り切れたのは、消費者の皆さんに日頃からご理解ご支援頂いているからです。ありがとうございました。
よみがえれ! ブナの森

11月3日(文化の日)は、私たちの田んぼの水を運んでくれる馬場目川源流部の国有林にブナを植えます。
今年で11年目。栽植したブナは、左の写真のように、数年間毎年下草刈りを行うなどの管理をします。
11年前に植えたブナはこんなに大きく成長し立派なブナ林になりました。
ブナは緑のダム。山に降った雨をたっぷり蓄え、夏場の渇水期に里に水を届け、河川の生物を育み、稲を育てます。また人々にも環境や自然の大切さを教えてくれます。
文化の日には「黒瀬農舎の消費者用ロッヂに泊まって、ブナ植え。」に是非おいで下さい。
ロッヂの夜は、皆さんで、お米のこと、食のこと、自然環境のこと、いろいろ意見交歓しましょう。
投稿者 kurose : :2003年10月01日








