H17年年4月号(有機農業問題)

残雪多い中で春作業が始まりました。 2.31-3.jpg  

 秋田のこの冬は、雪の多い年でした。 3月末に、写真のような残雪があることは、 珍しいことです。 でも、 近年の暖冬が解消した訳ではありません。真冬でも、雨が降ったり、晴天日がある中で、 時たまドサンと雪が降るのであって、 暖冬異常気象傾向は続いたままです。 春先の今も、寒い強風が吹く日や、 時には雪まじりの雨が降る日があると思うと、 翌日はポカポカ陽気が巡るなど、気紛れな天気按配は、今もそのままです。

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 一昨年の冷夏、昨年の台風による塩害・・・・・周りの農家は誰もが、この二年続きの不作が続かないことを願いながら、 残雪の中で、種蒔き準備をスタートさせました。    今までの通信に載せたものもありますが、 外の農作業のない正味二ヶ月ほどの、いわゆる「農閑期」 。今年は幾つかの作業や充電ができました。 その一つは、 発芽玄米餅の企画と製品化です。予想以上の仕上がり。また、 試食サンプルをお食べ下さった皆さんは、味の好評と共に、多くの方が 「胃腸が快適」とのお声です。           (興味のある方は、無料試食サンプル、お米と同送できます。) 二つ目は、 ホームページをリニューアルしました。 メールでご注文の方は、先ずHPを見て新しい情報を確認の上、 HP上のメール送信をお使い下さると便利です。ご活用下さい。  三つ目は、民俗学の先生から、 アジアの古くからの稲作現場訪問のお誘いを前から頂いていましたが、 郷里に老父母を抱えていたこの十年ほどの間は、 僻地行きは手控えざるを得ませんでした。でも今回は、天寿まっとうの喪も明け、 農薬や化学肥料、或いは品種問題を始め、 貿易や経済など現代社会の色々の問題を観るヒントが得られるのでは・・・・・と、 二月下旬にフィリピン先住民の棚田稲作の村を訪ねるなど有意義に過ごせました。

 有機農産物認証制度と自給率。 2.31-4.jpg

  いま日本の食糧自給率、即ち、日本人が食べる食糧総量の内の国内生産量の比率は、39,8% となっています。  これは、日本人は食糧の6割以上を輸入に頼っているということで、世界の先進国の中で最低のレベルです。  これに対して、国際化により、 色々の物資が輸入されたり、逆に、自動車や電気製品などが輸出されることで、 日本の経済社会が成り立っているのが現実であり、 市場原理として当然で、さらに促進すべきことだ。などの意見があります。  一方で、食糧は工業製品など他の物資とは根本的に異なる。 食糧を輸入に頼っていては、独立国とは言えない。 食糧輸入は禁止すべきだ。などの意見があります。 この二つの主張は、 それぞれに理があります。国際化・ 市場原理により人々は豊になりました。でも、国際化や市場原理は、 農業だけでなく各分野で問題も露呈しています。 私は、 これらの問題は「政策」だけで解決するべき性質のものではないように思います。  市民ひとり一人が、 市場原理を否定するのではなくて、この弊害をどう食い止めるかの姿勢や智恵、努力、或いは「余裕」を日常生活上で、 強く持つことが必要だと思います。  上の写真は数日前上京ついでに参加した有機農業関係の市民集会の写真です。 五年前に、 農水省が始めて、有機農産物の振興政策を打ち出し、有機農産物認証制度をJASの法制化により発足させました。 でも、私は、 農水省は、 農薬化学肥料、遺伝子組み換えを促進するなど、有機についての理念が全くなく、単に、官僚の仕事増やしの姿勢だ。 輸入促進や流通業界の応援目的だ。規制緩和の時代に官僚統制はすべきでない。などの理由で反対してきました。 五年目の今、 日本の一年間の有機認証農産物は35万トン近くに増えましたが、この中で輸入有機農産物が30万トン近くを占め、 国内有機認証農産物は4万トン余りに過ぎません。この制度は、有機農産物の振興に役立つどころか、弊害にすらなっています。   この集会に参加して、国際化・市場原理、安全や安心、そして地球環境の視点での自給などの問題は、 権益を闘わせる政治や政策に委ねていれば、いつまでも解決できない問題だ。市民ひとり一人の生き様、 生活姿勢からの追求がますます必要だと改めて感じました。

 (予告) 黒瀬農舎の田んぼ公開と世界遺産白神山地のブナ新緑ツアー 2.31-6.jpg  イベントのご案内を、この通信で行っていると、 お米をお届けする周期によって時期が遅れてしまうことがありますので、ここに早めに予告します。今年は以下の日程です。 写真は昨年の白神のスナップです。今年も、白神のブナの主=鎌田翁をインストラクターにお願いする予定です。下の写真は、 おにぎりと山菜汁の愉しい昼食風景です。(イベント情報・ 報告のページに参加についての詳しい案内を貼る予定ですが、春作業が始まったので作成は少し遅れます。) 2.31-5.jpg        6月最終土曜日・ 日曜日 (6月25日・26日)

 

投稿者 kurose : :2005年04月01日