白神山地の歩き方(17年夏)

白神山地の田苗代湿原は花ざかり。

  7月3日・4日・5日の3日間、黒瀬農舎の夏恒例のイベント「田んぼ公開と白神ブナツアー」を行いました。 消費者の参加は15,6名でした。 写真はクリックすると拡大表示できるものもあります。 お楽しみ下さい。

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   黒瀬農舎ブナツアー一行20名余りは(内5、6名は私の仲間の生産者)今年も、 ガイドをお願いした白神の主(ヌシ)鎌田さんの「田苗代湿原は今が花、真っ盛り。」という勧めで、先ず最初に、白神の駒ケ岳・ 黒石登山口から10分程度にある藤駒湿原(田苗代湿原)を訪ねました。
 ブナなどに覆われた登山道を登ると、突如開けた湿原。一行は「ワー綺麗!」と誰もが感嘆の声を上げました。ニッコウキスゲなどが咲き誇り、 私たち一行以外には、地元の老夫婦が訪れていただけ。聞こえるのは春蝉の声。神秘的でした。地元の老夫婦によると 「今年のような素敵な花は今まで見たことがない。」と言う。黒瀬農舎の参加者はみんな幸せな思いになりました。

IMG_0011   駒ガ岳の黒石登山口の案内板前でマイクロバスを降りて、田苗代湿原に向かいました。 鎌田さん は、本職写真屋さん。白神の自然観察員に委嘱された最高のガイド。 白神山地の世界 遺産指定に奔走した地元リーダーです。鎌田さんは、 白神の植物についての知識がすこぶる豊富。 参加者への植物説明には情熱がこもっており、みんな満足。
 真ん中の写 真は実生のブナ。これで3年目。これから300年、400年、巨木になる時に日本は、 地球は無事に存在しているのだろうか

田苗代湿原のお花畑を堪能した後は、昼ごはんです。生産者の阿部・桑原・ 鈴木さん達が一行がお花畑散策中に昼食準備を整えていてくれました。秋田の春は、山菜が豊富ですが、 この時期になるとミズだけになります。 鈴木さんは前日に、皆さんに秋田の筍(根曲り竹) を食べて頂こうと標高1300メートルまで登って、タケノコを採ってきてくれました。
 お昼ごはんは、このタケノコとミズの味噌汁と「あきたこまち」のオニギリという簡素のものでしたが、 参加者の皆さんには喜んでいただけました。
 この、お昼ごはんの場所は、ブナの森の散策に一番よい岳岱(ダケダイ)自然観察教育林の入り口です。IMG_0024

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_0050午後は、いよいよブナの森の散策です。「世界自然遺産の白神山地に行けば、簡単にブナ原生林が満喫できる。」・・・・・ と誰もが思います。しかし、 ブナは確かにどこにもありますが「ブナの森が満喫できた。」と感じるブナの原生林は、 そうは簡単にないのが現実です。
  子供でも高齢者でもが、手軽に「ブナの森」が実感できるところは、岳岱(ダケダイ) の12ヘクタールのほんの小さい所だけなのです。
 この森は「岳岱自然観察教育林」という名前で保護されるようになり、散策できるようになっています。 この小さなブナの原生林。 今は地元の人々の誇りであり、日本の宝とも言えるのですが、これが今存在できているのは、鎌田さん達数人が、 地元の林業業者や林野庁の人々を説き伏せ、時には熾烈な戦いを行ったり、或いは「ブナ保護活動は地元の産業を妨害する。」 と家族親戚共々が悪者扱いされ地域社会から白い目で見られるなど、鎌田さんたちの、長い長い苦労や忍耐、努力の末・・・・・ まさに汗と涙の結晶なのです。
 我が農舎がブナツアーを始めた頃は、この森を訪れるのにも、満足な道路がなく、マイクロバスを近くまで持ち込むのに苦労したものです。  また、当時は、森の中でも、私たち一行以外にハイカーなどに出会うことはなかったのですが、今は日曜日ともなれば人が一杯で、 車も一杯です。道路も、まだ悪路の部分もあるとはいえ、昔とは一変しました。
 人々が訪れるお陰で、上の写真の、この森の王者の400年500年のブナも、根元を人々に踏まれ、 樹の精力が衰え元気がなくなってきているようで、なんとも気がかりです。

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上の 左の写真は、ブナ の森の美味しい湧き水を飲んでいるところ。右上はブナの森の中の湧き水でできた小さな水溜り。 この木の上にはモリアオガエルの卵が、綿のように産み付けられてお り、 一部はすでに孵化してオタマジャクシとなって溜まり水の中を泳いでいました。
 また、サンショウウオの子供たちがいることもあります。
 下の写真はクリックすると大きくなります。いずれもブナ原生林の散策風景です。 IMG_0042 IMG_0036

お昼ご飯の後のブナの森の散策では、にわか雨が降りました。 ガイドの鎌田さんはブナだけでなく白神の自然や植物についての知識情報が豊富。鎌田さんのガイドは、今年も参加者を感激・ 堪能させてくれました。

 

 

 

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下は参加者全員集合(一部昼食準備作業中)です。

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☆白神山地の歩き方  (黒瀬農舎からのモデルコース)

 上の報告記事にも書いたように、白神と言えばブナの原生林の散策。・・・・・でも、 なかなか期待に沿う場所がないのが現実です。そこで、黒瀬農舎のイベントに日程上参加できないが、白神山地を訪ねたい。 と思っておられる我が農舎の消費者の皆さんのためにコース案内をしておきます。

 黒瀬農舎から訪問しようとすると、レンタカーなど使って、ほぼ一日コースです。
1、黒瀬農舎から藤里町の中心地、 世界自然遺産センターまで車で1時間余り。
2、センターには、白神山地の写真などが展示されています。トイレ休憩を兼ねて寄ってください。見学は30分程度のものです。
3、ここから、ブナの原生林散策のおススメコースである「岳岱(だけだい)自然観察教育林」までは、車で、林道を1時間余りかかります。 林道の後半は、未舗装部分があり、相当な悪路です。土砂崩れなどに巻き込まれ谷に転落する恐れがある林道ですから、大雨の時は、中止した方がよいでしょう。
4、道に迷わないために、世界遺産センターでパンフレットを貰い、少し道を聞いておくとよい。
5、目的地の、観察林の入り口は、公衆トイレや看板があり、見落とすことはありません。
6、入り口に駐車して、ブナ林の散策に向かいますが、散策は1時間程度あれば可能ですが、 できれば2時間程度さいてゆっくり散策するのが理想。この森の中でお昼ご飯を食べるのもよいでしょう。(勿論現地には、 売店など何もありません。)
7、このコースを散策する装備は、ハイキング程度でOKです。2,3歳の幼少の子供や高齢者でも大丈夫でしょう。(ごく一部ですが、 車椅子での散策コースも出来ています。)
7、もう少し自然に触れたい場合は、駒ガ岳登山を組合す。登山は、観察林入り口駐車場を超えて、 そのまま一本道の林道を車で10分ほど登ると、林道は「黒石登山口」で終点。
8、この登山口から、田苗代湿原を通過して、駒ガ岳の山頂まで1時間余り。往復で3時間程度。途中には急なところもあるので、高齢者や幼児、 或いは、軽いハイキング気分は禁物。・・・とは言っても「登山」としては、特に厳しくはない。熊が出ることがあるので、 黒瀬農舎から藤里に着く間の能代市付近のホームセンターなどに寄って、熊避けの鈴を手に入れると良い。
9、、その他「太良峡」(タイラキョウ)の散策も可。いずれにしても、黒瀬農舎をベースキャンプにして一日コースで楽しめます。

☆できればガイド(一日2万円程度)をお願いするのが理想です。 散策を効率的により愉しむだけでなく、かけがえのない大事な地域の自然を後世に残すためには、 ガイド随行の義務化がとても大事なことのように感じます。 (以  上)

黒瀬農舎田んぼ公開スナップ   

 

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  ブナツアーの前日午後(2005年7月3日)と翌日午前中は、黒瀬農舎の田んぼ公開でした。 消費者の皆さんに生産現場をご覧頂きました。
 今の時期は、草取りです。付近の農家の女性の皆さんにパートで来て頂き、毎日無農薬田の草取りです。
 一枚の田んぼが大きいため(1枚で2, 2ヘクタール=お米が10トン余り収穫できる面積=150人から200人の消費者の方が一年間食べられる量)少人数では、 とても対応できません。ですので、多い日には20人余りが頑張ってくれています。
 パートの皆さんには、腰をかがめた苦しい作業をお願いしています。お願いしている側の私は、腰は痛くなくとも、 年間に数百万円というパート代・多額な経費に、頭を痛めている次第です。

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 私たちの村は田んぼも住宅地も、海抜ゼロメートル以下の昔 の八郎潟の湖底です。
 上の写真は、村を取り巻く、50数キロメートルの正面堤防の上に立って 、干拓の村の説明を行っているところです。 

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 上の小さい写真はクリックすると大きくなります。
 田んぼの作業などご覧頂いた後は、お米の保管や精米出荷作業をしている倉庫など「あきたこまちの古里」・生産現場を、 くまなく見ていただきました。
 最後の写真は、一部の参加者は翌日の夕方の飛行機でお帰りだったので、田沢湖や角館の武家屋敷などを案内しました。 田沢湖は雨で煙っていて風情がありました。

投稿者 kurose : :2005年07月06日