H18年4月号(集落営農問題)

 美味しいお米は、・・・・・
  「米作り」の前に「土作り」。・・・その前に「田圃作り」。
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 今日は3月29日。「今年は大雪だったのに、桜の開花は、例年より早い。」という。
 でも昨日から、また雪が降り、震えるような寒さ。この不順な天気は心配です。
 上の写真は、仲間の桑原さん一家の「暗渠」(あんきょ)入れ作業です。
 わが村の田圃は、昔の八郎湖の「湖底」そのもの。太古から湖底に堆積した葦や水草などの不熟有機物が中心となってできた栄養豊富な土です。  
 しかし、海抜0メートル以下の田圃は、水はけが悪く、湿潤で、30年前の開田時には、作業中に腰まで泥に埋まったり、 トラクターなどの機械の沈車も度々・・・という所です。
 今では、田圃の条件は見違える程良くなりました。でも、稲刈り時に雨天が続くとコンバインが沈車したり、耕耘や代掻き時に、 トラクターを乱暴に扱うと、折角できた田の床(とこ)が破れて沈車。・・・・・などなど慎重な作業は今でも欠かせません。
 田植時も、田植えよりも田植機の引き上げ作業に数倍の手間がとられることも度々。 このように、栄養豊富な我が田圃は、 作業にとっては苦労が多い所です。

 暗渠によって排水を図り、長年かけて、田圃を徐々に固くしてきたのです。
 一辺150メートルの田圃に、10メートル間隔に、巾30センチ・深さ1メートル弱の溝を掘る。溝には、 直径10センチ程度の穴あき塩ビパイプを伏せ込み、その上にモミガラを充填した構造の「暗渠」。 良いお米を穫るには、米作りより前に 「土作り」。我が村のような、海抜ゼロメートル以下の排水の悪い湿潤な田圃では、その土作りより前に「田圃作り」が欠かせない仕事です。
 この暗渠・・・手間も、出費も多く、どの家でも、毎年少しつづ行っているのです。

 農を考える全国集会 (3月25日・26日)
                       東京千駄ヶ谷・日本IMG_0022青年館

 

 

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 来年度から日本の農政が、大転換されるのを受けて、日本農業についての意見交歓の集会に参加しました。

 今回農政が大転換される理由は、WTOがらみの国内対策です。
 具体的に言いますと、・・・・・日本では、今まで大豆、麦、馬鈴薯などに価格補助金が財政支出されてきました。また、 コメには価格補助金はありませんが、外米輸入には高関税が課せられています。

 WTOは、加盟各国間で自由に貿易を行うことを話し合う国際機関です。 今煮詰められているルールは、 1、輸出国が貿易補助金を付けることの禁止。 一方、 2、輸入国側は、 自国の生産物への直接的な価格補助金の禁止と、 関税率の引き下げや撤廃です。
 このルールによって・・・・・直接間接的に自由貿易の障害となるものは排除して、 自由な国際貿易を促進しようとする理由によります。
 
  このためには、日本に海外の安価な農産物が輸入され日本農業が打撃を受けないように配慮することも必要ですが、 日本は、自動車や電器など工業製品の輸出によって経済が成り立っているのが現実ですから、 WTOの要求を無視できないという苦しい立場に立たされているのです。

 このような背景の中で、来年からの農政が大転換されることになったのですが、 その柱は、 今までの農産物への価格補助を全廃して、 「集落営農組織など認定農業集団や認定農家への集中補助金の投入」により、 「輸入農産物価格に対抗できる国内農産物の供給」 を謳い(うたい)文句にした政策が今具体化されようとしているのです。

 このため、日本各地の農村では、大騒動がおこっています

集会でも、色々の意見が出ました。・・・・ ・ 私は次のように思います。

1,行政が認定する農業者 「認定農業者制度」とは、 「お上の言うまま」の創造力や経営力のな い農業者。このような人々に日本農業を任せば、日本農業は滅びる。
 困難な時代の農業を拓くのは、今までの農政関係者にない感覚・感性を持つ、むしろ「お上の言うことを聞かない。」 「お上を小馬鹿にする能力を持つ。」農業者のハズ。

2,種蒔きや田植えを部落共同で行う「集落営農」とは、中国やソ連でも消滅した「人民公社」 や「ソホーズ・コルホーズ」の再現、 若しくは、太平洋戦争時の「出征兵士家族を助ける共同 苗代・田植え」の発想。・・・・・こんな時代錯誤な政策では日本農業に未来はない。

3,所得補償政策とは、工夫や努力しなくても、頑張らなくとも「所得を保障する」というもの。
  これでは「怠け者」助長政策。・・・・・政府に、こんな金が残っているなら農業に使わず福祉政策に廻すべき。

4,外国の農産物に負けない合理化・低価格の追求は、10分の1の労賃、 広大な農地など諸外国と日本の農業環境とは根本的に差異があり、価格的に対抗することは無理、無駄である。

 日本の農業の位置づけは、価格対抗ではなくて、海外農産物にない、安全や高品質の農産物の供給に特化するのがスジ。

5, WTOのルールで農産物への価格補助ができなくなった代わりに、所得保障などを充実させるという案が出ているが、 これら補助政策は、 結果的に農業者の「自律」を妨げ、日本農業の崩壊を早めるだけ。

  農政による財政支出は、 用排水など農業基盤・ インフラ整備だけに集中し、個々の経営補助などに税金を使うべきでない。

                                           ・・・・・こんなことを思ったりしています。

 

投稿者 kurose : :2006年04月10日