H18年9月号(GMフリーゾーン)

祈・台 風 回 避IMG_0395

 稲の成長は、太 陽光線や気温に左 右されます。
 品種によって多少の違いはありますが、総じて日々の日照時間と温度の積み上げに比例して生長する生理をイネは持っています。
 これらは「積算温度」「積算日照」などと呼ばれていますが、今年は6月7月が、雨天・曇天・ 低温続きで例年より2週間ほど生育は遅れていましたIMG_0389

 ところが、8月に入り天候は一変しました。
 写真は、東北3大祭りの「秋田竿灯祭」ですが、今年は夏祭りに相応しい、灼熱の太陽と熱帯夜の中の祭りとなりました。
 その後も8月下旬まで猛暑は続き、真夏日の連続日数の記録が毎日更新されるほどの、秋田ではまれな酷暑となり、 生長遅れは一気に取り戻しました。

 いまのところ、(8月30日現在)昨年に続いて今年も豊作が期待されるようになり、近隣の生産者は皆んな喜んでいますが、 これから9月下旬の稲刈りまでに心配なのが台風です。IMG_0377
 「人智を尽くして天命を待つ」などの言葉は米作りには少し大げさかも知れません。
 しかし、自然に大きく影響される農業は、収穫直前のこの時期は、生産者の誰もに、天を畏れる気持ちが少しは湧くものです。
 ところで、イネが花咲く期間休んでいた草取りは、昨日から再開しました。7月中下旬の2回目の草取りは、 延べ200人を超え予算オーバーで心痛めました。
 でも、田圃を観察すると、草は丁寧に取られておりパートさんたちは、よく頑張ってくれたようで、 そのお陰で今回は100人以内で終えられるのではないかと期待しています。
 どうぞ新米のお届けをご期待下さい。

              GMO FREE ZONE 
  アメリカ産米長粒種輸入禁止・遺伝GMO看板設置式子組み換え米混入

 一般マスコミ報道にもありましたが、 厚生労働省は、お盆過ぎの8月19日に、 アメリカ産のすべての長粒種の米の輸入停止を決めたと、発表しました。
 これはアメリカ国内で、安全審査が済んでいない遺伝子組み換え(GM)米が、商業用の長粒種に微量に混ざっていたことを、 米国政府が発表したことに対する措置です。
  
 ところで、20年ほど前にそれまで人気のなかった大学の農学部が、 バイオ研究を学生集めに利用するというバイオブームが日本各地に起りました。
 また、国内の食品、化学関連企業だけでなく、鉄鋼や電気機械メーカーも「これからはバイオが儲かる」 と競ってバイオ開発部門に投資しました。
 でも、現在ほとんどの企業は撤退し、大学などの研究機関でも成果は出ていません。かってのバイオブームは、 バブルのはかない夢に過ぎませんでした。

 一方で私たちは、遺伝子組み換え作物の開発は、環境被害や安全上も問題があると早くから反対してきました。これに対して政府は、 安全審査さえ徹底すれば遺伝子組み換えは「安全である。」と反論し、開発に多大な税金を使い続けています。
 
 ところが、政府自身が、遺伝子組み換え作物の開発には安全審査が必要だと決めているのですから、遺伝子組み換え作物は、本来危険なのです。 重ねて言えば、安全なものには安全審査は不要ですから、遺伝子組み換えは危険だという証明です。また、審査に、万能・ 万全があるはずがありません。今回のように審査逃れも当然あります。
 また、このような危険性のある遺伝子組み換え作物の開発目的は、食糧の安定確保だとしています。

 しかし、危険を冒してまでの開発が本当に必要でしょうか。食糧の量的確保の拡大の必要性は、観念論に過ぎないものと私は思います。 GMO看板完成 世界の農産物は生産過剰に陥っているのが現実です。一部の国を除き、 農産物は供給過剰で、 世界の どの国の農民も農産物価格の下落にあえいでいます。

 確かに、広い世界の中には、爆発的な人口増加と貧困で、飢餓に見舞われている人々がおられることも事実です。しかし、 食糧増産による国際価格のさらなる低減が可能になっても飢餓問題の解決には結びつかないことも事実です。飢餓問題は、食糧の量や価格よりも、 その地域の政治や経済体制など総合的な社会整備が優先さて初めて解決する問題なのです。
 こうした現実を直視すれば、食糧供給にとって大事なことは、農産物の生産量の増大や生産性の向上・合理化ではないことが明白です。

 
 この意味においても、今日における食糧政策の理念や哲学は、生産性の向上におくべきではありません。環境に負担をかけないこと、 安全なこと、美味しいことの3つをバランスよく追求することにおくべきです。・・・・・・・・GM開発は、 農薬や種子などの企業とバイオ職人が儲かるだけで、一般市民には不利益をもたらす反社会的行為だと思います。

 我が農舎は十数年前からGM反対運動を続けていますが、 この度写真のような看板を作りました。☆スナップ上は、黒瀬農舎田圃の遺伝子組み換えフリーゾーンの看板設置式に集まった提携米生産者。    ☆スナップ下は、看板屋さんから看板を受け取った黒瀬農舎の提携米受付発送担当「佐野のぞみ」

ロッヂ利用11月中頃まで休止。 でもブナの植栽の宿泊はOKです。

 この冬は、我が農舎の地域は大雪でした。この雪のため、 皆さんに開放しているロッヂの屋根の落雪がお隣の敷地に迷惑をかけることが判明しました。 
 8月下旬から改良工事を始め、工事完了予定の11月中頃まで、ロッヂの利用を中止します。

 ☆文化の日のブナの植栽日は、歩いて数分の秋田県研修所の宿泊施設を使います。
 
ブナの植栽には今年もご支援とご参加をお願いします。

 

投稿者 kurose : :2006年09月10日