通信H20年3月号(炊飯器は何が良いか)

もうすぐ春です。

 2月下旬より3月中旬まで、我が農舎のお米の箱に、オランダの花・ チューリップの2本束を入れてお届けしています。
 我が大潟村とオランダは縁が深いことで、人手に余裕のある数件の農家がチューリップを栽培しています。そこで、 花の栽培農家の応援を兼ねて、お米ご利用の皆さんへの、春のプレゼントに使うことにしたものです。

 でも栽培量が、ほんの少しですので、花の出荷日にお米を出す方に限定です。届かなかった方、どうぞお許し下さい。

 私たちの村は、昔の八郎潟の湖底の村。住宅地も田圃も、海抜ゼロメートル以下の土地です。ここが干拓されたのは、 今から半世紀近く前です。
 当時の日本は「後進国」。巨大工事を行うための金も技術も国にない時代でした。
 そこで、資金は世界銀行から借り入れ。技術は、干拓の国オランダの援助を得て、現在のお洒落な大潟村が生まれたのです。・・・・・ 「金も技術もない日本」・・・今日の目からは、容易に想像できない、かっての日本の姿です。

 このように「日本は世界の中で、抜きん出た近代先進国」と威張れていれるのは、歴史の中では、ほんの一瞬。「栄枯盛衰」 は世の常とは云っても、今の私たちが頑張らなくては、アジア諸国にもすぐ抜かれ、日本の国際地位は半世紀前にバック確実です。
 
IMG_0824  話しは変わって、 前号からのオーストラリア訪問記の続きを少し紹介。 (今後も余白にポツポツ入れていきます。 上の写真はオーストラリアの農家の応接室の私たちです。)

 この農家は大いに語りました。「この国の農業組織は、許せない。」「農業団体の役員は、息子が『酪農家になりたい。』と云えば、 『牛の乳を搾るよりも、農業団体の職員として就職して、 組合員の乳を搾る方が有利だ。』というのだ。」・・・こんなエピソードを交えて、 農業団体の堕落ぶりに熱弁をふるってくれました。

 まるで、日本の農家に話しを聞いているのと同じでした。
 


 安心できるお米・ 美味しいご飯・・・
炊飯器は何が良いか。

 中国製ギョーザやミートホープ食肉問題で、食品の素性や添加物についての関心が高まっています。
 お米は、この面では、比較的問題が少ない農産物でしたが、最近は、食生活の変化によって、 お米も素性や添加物に注意しなくてはならない時代になってきたようです。

 いまお米の消費は、国民一人当たり一年間に58Kgと激減しました。
 この内、30Kgはレストランやコンビニの持ち帰り弁当などの「中食・外食」。
 残り28Kgが、家庭の炊飯器で炊く「内食」です。
 こうした中で、お米の素性や添加物が問題になってきた背景や理由は次のようです。


 「内食」では、大量販売するスーパーなど大型小売業者の力が強まり、 お米が目玉商品になったために、米の卸業者は安値供給を強いられ、善良な米屋さんは倒産や廃業に追い込まれ、 踏みとどまっている米屋さんも、クズ米などを気づかれないように混ぜなければ、 薄利や赤字の穴埋めができなくなってきているからです。

 また「中食、外食」のお米、これらは「業務用米」と呼ばれています。
 この場合は、特にこだわっている飲食店用でない限り、値段が安いこと、口当たりが好いこと、の2つだけが追求されます。
 ですから、家庭炊飯用のお米以上に、古米、外米、クズ米が混ぜられます。

 このため古米の臭いを消したり、口当たりを好くしたり、艶を増す等の目的で、色々の添加物が、食堂などの使用者が知らないままに、精米段階で混ぜられることが多くなっています。
 さらに炊くときに、プロピレングリコース、アミノ酸、保湿剤など「炊飯改良材」 として市販されている添加物を、食堂など外食業者が混ぜることが多くなってきたようです。


IMG_1338_S ところで、家庭でご飯を炊く場合の「電気炊飯器」・・・ 20年程前のIH導入は大進歩でしたが、数年前より出現してきたにが、10万円を超える高級機種。

 この高級炊飯器は、本当に美味しいご飯が炊けるのだろうか。
 高級炊飯器の比較性能を解説した雑誌の記事を幾つも点検しましたが、納得できる記事はありませんでした。そこで目下、 幾つか買い求めてテスト中です。


 一番高価なT社の「真空・圧力」方式を試しました。この内「真空」は、吸水性を増すためと、 保温中のご飯の味落ちを防ぐことを謳っています。
共に大きな効果は認められません。「圧力」は、バサバサの低品質米では、幾分効果があったが、 あきたこまちやコシヒカリなど高品質のお米を炊くと、かえって腰が抜け、高品質品種が持つ、微妙な風味や口当たりを損ねて逆効果。 この10万円機種は2万円程度の価値。

 このように「高圧力」「真空」「○○釜」「蒸気」色々謳っていますが、価値のない機能や、 圧力のように高品質米には逆にマイナス効果になる機能など様々です。

 詳報はまた後日報告することにして、取りあえずの中間報告のエキスは次の通り。
 今のところ無難なのは「IH付き」の定価で、3万から5万の機種のようです。

投稿者 kurose : :2008年03月03日