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13年10月/大規模農業と有機農業

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無事に収穫の秋を迎えました。 PDF版

秋晴れの好天に恵まれ稲刈りが始まった初めての土日、幼稚園児の長男、保育園児の長女の二人の孫も、ママに連れられ田圃へ出動。 コンバインに乗って、大喜び。(2013.09.28撮影)

秋晴れの好天に恵まれ稲刈りが始まった初めての土日、幼稚園児の長男、保育園児の長女の二人の孫も、ママに連れられ田圃へ出動。 コンバインに乗って、大喜び。(2013.09.28撮影)

この数年、毎年のように「記録的な・・・」「観測史上初の・・・」などの枕詞のついた豪雨、豪雪、低温、酷暑が日本各地にひっきりなしに現れます。

「お米作り」という自然の影響をモロに受ける仕事をしていると、気が休まることがありません。でも、津波、地震、土石流などで命や生活基盤そのものが崩されることに比べれば、我慢しなくてはならないと思ったりするところです。

さて、今年も、例年に比べられない程の低温が、種蒔きの準備の頃から苗代期間中ずっと続き、大慌てしましたが、何とか無事に田植えにこぎ着けました。

この低温は田植えの前半まで続いたものの、その後回復しました。  夏場は集中豪雨が各地を襲いましたが、当地も何度も大雨注意報や大雨警報が出て、実際にも土砂降りの雨に数回見舞われました。  でも、これらの豪雨は、一時的なもので、稲には実害は出ず、また、浸水などで仕事や生活に

支障の出る被害は幸運にもありませんでした。

このような天候によって、今年は「大豊作」とはならない見込みですが、平年作は確保できるようで一安心しています。  また「味」は、お米が稔る時期の日中と夜間の温度差、日照量が大きく影響すると言われていますが、収穫の早い田圃の新米を早速試食しましたが、ほぼ満足できる状況でした。

ところで、原発事故の放射能問題は風化傾向ですが、安心は危険です。汚染水対策にしろ、食品残留基準にしろ、日本国は信用できないのが実際です。  黒瀬農舎では、有機肥料など持ち込む各資材の事前検査を徹底し、収穫後のお米も、Cs1ベクレル精度の検査で今年も「検出されず」の確認がとれました。  お子様の食事の中でも主食であるお米は、クルクル変わる国の基準値に従っていては心配です。黒瀬農舎の提携米を新米以降もどうぞ安心してお召し上がり下さい。

 

大規模近代農業と有機農業

大雨注意報の中で、有機生産者仲間農家が集まって、「提携米栽培確認」に各生産者の田圃を回りました。(013.09.02 撮影)

大雨注意報の中で、有機生産者仲間農家が集まって、「提携米栽培確認」に各生産者の田圃を回りました。(013.09.02 撮影)

近隣の農家の中には、日本が高度経済成長期に入る頃、まだ日本には「後進国」のレッテルが貼られていた時代に、数年間アメリカの農村で過ごす「派米青年農業研修」に参加した人が数多くいます。  このような人のほとんどは、訪れた地の大規模農業に圧倒され、感嘆し、絶賛し多大な評価をします。

私は、派米農業研修には参加していませんが、カリフォルニアには数度その他オーストラリアなどの「大規模近代農業」と称される所や、ヨーロッパやアジアの農業現場を訪ねる機会がありました。  私はこれらを観て、日本農業には問題が多いが「先進地大規模穀物生産地」は、広大な圃場、巨大な農機、経営規模の大きいことには圧倒され感嘆しますが、賛美し、評価に値するものは見当たらず、得るものは「反面教師の価値しかない」という感想です。

誌面の制約で、詳しく述べられませんが、これら先進地大規模穀物農業は、 ①「農業は自然を征服する仕事」という思想があり、環境破壊が激しいこと。 ②最終商品や食べ物を造り出すという観点が無く、石炭や石油、鉄鉱石など素材供給産業と同様の感覚が生産者に充満していること。 ③素材供給ですから、価格は需給相場に左右され、その価格は低迷し、結果としてコスト競争にさらされ、このことにより、遺伝子組み換え作物の導入や農薬の多投など更に環境破壊に向かわざるを得ない状況に置かれていること。 ④アメリカ穀物生産者は、経営をかろうじて維持するために、デカップリングの政府補助金獲得に精を出している。また、補助金の少ないオーストラリアなどでは、ほとんどが「貧しい大規模農場」。・・・「腹はふくれても、健康も地球環境も救われない。」

このように思ったのは、私だけではなく、数は少ないですが派米研修参加者の一部の人も含めて、日本農業を見直す視点から「有機農業」を志す人が20年余り前から日本各地にぼつぼつ増え始めました。

私たちの「提携米」も、その頃に生まれ、消費者と生産者が提携協力することにより、自然環境を汚さないように農薬や化学肥料をできるだけ使用せずに、身体にも安全に、そして美味しいお米を作ることを追求しています。

この提携米の生産者は、毎年種蒔き前に、農薬や化学肥料を排除した具体的な米作りの「栽培計画書」を作成し、使用する資材が有機基準に合致しているかチェックを受け、収穫後は、その計画の達成度や作業実績を「実績報告書」に記録することとなっています。(上の写真は「提携米栽培現地確認会」のスナップです。)

日本の有機農業は、レーチェル・カーソン女史の沈黙の春と有吉佐和子さんの複合汚染を契機に始まりましたが、その後徐々に増えてきて、平成18年には有機農業推進法が成立し、有機農業もいよいよ定着するかの兆しを見せました。

ところが、その2年後、リーマンショックが日本の経済社会を直撃し、雇用不安、派遣切り、不正規労働者の増加、デフレなどなどいわゆる「不景気風」が吹き荒れ、価格の安い物だけが売れる風潮が押し寄せています。

このため、環境問題や安全性などについては、ほとんど造詣が無くとも「有機は売れる」との単純動機だけで始めた有機関連流通業者や、同じ思想で結びついた生産者の有機農産物は、原発事故の影響も加わってこの2,3年で40%減、50%減、中には撤退を余儀なくされているものまで出ているという話を最近よく聞きます。

私たちの提携米は、消費者の皆さんに支えられ、お陰様でこのような落ち込みはなく大変感謝していますが、影響は皆無とはいかず、この数年で10%以上減少しています。

また、近隣の生産者の中には、思想も栽培技術もしっかりし「有機をもっと増やして作りたい。」という人もいます。  私もこのような生産者を応援したいと強く思いますが「日本の食糧自給率は40%を切り先進国最下位で大変だ。」と言われている問題と同様に、私たち生産者の力だけでは何ともなりません。「売れない物は作れない」最終消費される皆さんの意志行動に頼らねばなりません。
お食べ下さることこそが最大の応援です。皆様のご支援を心よりお願い致します。

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