栽培方法・肥料/農薬

黒瀬農舎では、秋田県で生まれた「あきたこまち」を栽培・お届けしています。

また、黒瀬農舎では栽培方法により【特】と【減】の2種類のお米を栽培しています。

  • 【特】 農薬化学肥料を一切使わず、有機質肥料だけで育てたお米 ※一般的に無農薬栽培と言われるお米
  • 【減】 除草剤のみ1回使用。その他は【特】区分と同じ栽培方法のお米

使用している資材についての詳細は以下の通りです。


肥料

有機質肥料工場の視察
有機質肥料工場の視察

▼化学学肥料(化成肥料)
すべての田んぼで化学肥料は一切使用していません。

▼有機質肥料の選定
肥料はすべて有機質肥料を使用しています。
黒瀬農舎では、餌への抗生物質の投与の有無や、肥料製造現場の確認、肥料製造メーカーの信頼性などを総合的に判断し、現在は主に「うずら糞」を主原料とした有機肥料を使用しています。
また、肥料の投入量も、美味しいお米ができる適切な投入量になるようにしています。


農薬

温湯消毒
温湯消毒

▼除草剤
【特】区分:除草剤含めて農薬は一切不使用
【減】区分:除草剤を1回のみ使用(除草剤以外の農薬は不使用)

 ※【減】区分で使用する除草剤も、土壌残留性や魚毒性が高い除草剤は避け、散布時期・回数も収穫されるお米に残留しないとされる田植え直後の1回のみとしています。

▼除草剤以外の農薬(殺菌・殺虫剤)
除草剤以外の農薬(殺菌・殺虫剤)は、(減)区分・(特)区分、いずれにおいても一切使用していません。

なお、異常気象で病害虫が異常発生し壊滅的な被害などが想定される場合など、病害虫農薬を使用せざるを得なかった際は、提携米通信やホームページで出荷前に告知します。
(但し、これまでは、病害虫農薬を使用したお米を提携米として出荷したことはありません)

カモ除草
カモによる除草

▼【特】区分での除草方法
除草剤も使用しない(特)区分の田んぼでの除草方法は、草や田んぼの土壌条件により異なります。
ただ、一般的には田植え直後の6月初旬から8月にかけて、田植え後から歩行式/乗用式で除草2~5回、機械で取りきれない部分は手作業での除草2~3回で行っています。また、一部の田んぼでは、カモを使った除草なども行っています。

草をできるだけ発生させないための取組み

除草と言うとどうしても「田んぼに生えてきた草をどう取るか」という部分を説明しがちですが、一番大切なのは、田んぼにできるだけ草が生えない状況を作ることが大切です。

草をできるだけ発生させない方法は、色々とありますが、

  • 田んぼをできるだけ平らに均すことで、田んぼの中に草のはえやすい高い(水から土が出てしまう)場所をなくす。
  • 田んぼを深く耕すことで、田んぼにある雑草の種を地中深くに反転させて、種が発芽しないようにする
  • 田植え前に田んぼに米ぬかや大豆などを撒いて、雑草が発芽してくることを阻害する
  • 前年の秋に田んぼに残った草(ヒエ)の種を落とさないように草取りをする(その年ではなく翌年のため)

などが我が家で取り組んでいる一例です。

このような草が生えないための取組みを行わず、ただ生えてきた草を取っていては、どんどん草が増えていき、どんなに機械を使ったりパートさんに手伝ってもらって草取りをしてもらっても除草は追い付きません。
当然、これだけで草がなくなるわけではありませんが、このような取組みを積み重ねることで、草の量をできるだけ減らし草によるお米の収量や品質への影響を与えないようにしています。

農薬の残留について

一般的に、お米は8月以降に穂が出てから散布した農薬は収穫お米自体に農薬成分が残留する可能性があると言われています(8月以降に使用しても、すべてが残留するわけではありません)。

我が家の(減)区分で使用する除草剤は、田植え直後の6月上旬に散布していますし、定期的に行う残留農薬検査でも残留農薬は「なし」となっています。

※黒瀬農舎の(減)区分(除草剤一回のみ使用)と一般的な減農薬栽培/特別栽培米(農薬の使用量は慣行栽培の半分以下)のお米は異なります。一般の減農薬米・特別栽培米は8月まで殺菌/殺虫剤の散布を行うことがあります。