自民圧勝と農業政策

選挙では自民党が圧勝でした。
と言うか、民主党が自滅したと言う方が正しいのかもしれませんが。。。
今回は、原発やTPP、景気対策、憲法改正など色々と争点が多かったこともあり、農業政策についてはほぼ触れられないに等しい状況でした。
(強いて言えばTPP絡みで農業問題が取り上げられましたが)
という事で、自分自身も農業政策前提で政党や候補者選びは一切しませんでした。
と言うか、農業政策なんてすっかり忘れてました(笑)。
まぁ、我が家の場合は以前から減反政策、生産調整には基本的に参加していませんし、民主党政権で鳴り物入りで導入された「戸別所得補償」にも参加していませんので、別に農業政策に元々あまり関係がないと言うのもありますが…。
という事で、自民党圧勝から丸一日が過ぎてから、ふと思ったわけです。
「ところで、自民党の農業政策ってどうなるの?」と…。
そこで調べてみました。(と言うか、選挙中に調べることですね…ホントは(笑))
まず、自民党の政権公約へ。
http://special.jimin.jp/political_promise/index.html?tg=top
こちらのページからPDFをダウンロードして、細かい文字を追うとようやく見つけました。

この3番目に「戸別所得補償」から「多面的機能直接支払い法」と言う、米農家にとって大事な政策が出てきます。
この「多面的機能直接支払い法」と言うのがキーポイントになりそうです。
という事で、それがなんだろう…と調べてみると、
【FAXニュース】No.158 自民党の農政ビジョンと民主党農政の問題点(2012年3月30日)
を見つけました。(自民党ってFAXでニュースレター出してるんだ…)
これによれば、、、
最初に出てきたのが、

なんか、規模拡大への予算が9倍、機械設備が20倍って書いてますが、結局真ん中の基盤整備(土建屋さんの事業)が3倍の割に3500億円増と言う、完全に土建屋さんの喜ぶ政策です。
ここあたり、やはり自民党なんですね…(笑)。
で、続いてが本題の生産調整関連。

うーん、難しすぎてよくわからん。
左上の「米の所得補償」ってところを見ると「作物を問わず」となってますし、転作奨励金と別枠になってるから、減反と関係なくもらえるのかしら?とか思ってしまうけど、どうなんでしょう?
まぁ、結局は転作奨励金とセットで入らないといけないと言う条件などがついて、今までと変わらないような状況になりそうな感じです。
ただ、ひとつ気になったのが左下の「水田(転作)」と言う部分。
[転作]米(米粉用、飼料用)ってなってますが、加工米はどこへ行ったんでしょう?
もしや、加工米を転作としては認めないってことなんでしょうか?
正直、「店頭で売っているお米は主食用だけど、無菌パック(さとうのご飯)は工場で加工するので加工米=減反」ということ事態意味不明だったので(※実態としては主食用で食べられるご飯のシェアを奪っているから、どんどん主食米の消費量が減るだけ)、加工米と言う変な制度がなくなるなら大歓迎なのですが。

(米粉は小麦の代替、飼料は外国産穀物の代替ということで、既存の米の消費を減らさないと言う前提があるので、まだ理解できます)
別に米粉や飼料米を作ればいいじゃん、と思うかもしれませんが、米粉や飼料米は大きな需要がないので(需要家との契約栽培が前提のため)大規模には作れないし、米以外を作るのは大変なので、大潟村の戸別所得補償での転作は加工米が中心と言うのが現状
なので、これで本当に加工米が転作カウントにNGとなると、大潟村あたりの農家はだと大変だろうなぁ…(他人事w)。
とりあえず、一通り調べてみたけど、自民党の政策がよくわからないので、今度詳しい人に聞いてみようかなぁ…。

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