米農家として考えるTPP

稲刈りも終わり、先週からようやく新米の出荷も開始しました。
そして、前の記事にあるモチなどの予約カタログの発送も先週終わり、今日あたりから本格的に注文書が郵送で戻ってきています。
その数、本日80通!! この不景気なご時世にありがたいことですm(__)m
来週までが申し込みの期限なので、毎日注文書を開封しては、集計、入力の日々。
もちろん1日でその日の受注分の入力を終えることはできないので、集計、入力は11月上旬まで続きます。
さて、地震で一時中断していましたが、TPPの議論が再燃してきてますね。
そういえば、地震の2週間ほど前に東京に行った際、全国の若い農業者や流通業者などとの懇親会でTPP議論をしていたのを思い出しました。
それから2週間後に、TPPなんて論じている状況でなくなるとは思ってもみませんでしたが…。

我が家の営農、経営としては、TPPによる市場開放の影響は限定的だと思っています。

当然外米の方が価格が安いですが、せいぜい2~3割程度。そう考えると、価格重視の業務用などでの需要、それに伴う国産米の価格下落もありますが、せいぜい価格下落幅は1割程度かと。
そう考えると、我が家のような個人のお客様を相手に産地直送をしているニッチな商売を揺るがすほどの日本の米相場の値崩れはないと思っています。
(価格重視で業務用に売ったりしている農家のことはわかりませんが)
そんなことより、不安なのは・・・・
すでにニュースなどで聞こえてきていますが、政治家が 『(TPPに参加する代わりに)日本の農業を強くしなければならない』 と言っています。
農業を強く、とは聞こえがいいですが、要はTPPに参加する代わりに補助金出すよ、と言ってるんです。
これが現実となれば、TPPにより市場開放されて日本農業が淘汰されることはなくとも、補助金漬けのただ弱いだけの最悪な日本農業になって行くことになりそうです。

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