<本>食ショック(読売新聞「食ショック」取材班)

1年以上前に、出張先のホテルで読んだ読売新聞に「食ショック」という連載企画が載っていました。

その際BLOGに感想を書いて、「機会があればバックナンバーでも探そう」と思いながらそのままになっていましたが、それが本になっていたので買ってみました。

農業を含めて食に関わる人なら読むべき一冊です。
また、食に関わっていなくても、消費者として読んで損はないと思います。

食品偽装や中国餃子事件以降にいくつも出てきた「○×という食品は農薬(または添加物)まみれだから買ってはいけない!!」とか「こんな風に食品偽装は起きている!!」いう食品の危険性だけを取り上げて消費者を煽るような本ではなく、ナゼそのような食品偽装が起こるのか、ナゼ海外からの輸入品が増えているのか、ナゼ全量検疫ができないのか、そもそも全量検疫の必要があるのか、などといったそれらの食にまつわる問題の背景まで踏み込んでいる良書だと思います。

また、消費者の「食離れ(食への関心の薄れ)」や「食への知識の低下」も問題があるような指摘もされています。
人の生活に直結する「食」に関して、もっとみんなの関心が深まることを期待したいと思います。