<本>無印ニッポン―20世紀消費社会の終焉

セゾングループ元代表の堤清二と、 ベストセラー「下流社会」の著者の三浦展との対談集。

若造の自分にはうまく説明できませんが、堤清二の発言は、世の中とか物事に対する洞察が深く、その奥に哲学が感じられます。(その分、三浦展の言葉がイヤに軽く感じられたりするんだけど)

単に金儲けだとかの損得勘定に限らず、その奥に哲学があって、セゾングループは成功してきたんだろうなぁーと。

最近のIT企業だとかの経営者の言葉を見ると、あくまでも表面上の儲けだけを追求する姿勢が感じられますが、それとは違う気がします。
最近流行りのIT業界は普通の7倍のスピードのドックイヤーと言われていますが、その分、経営者や経営姿勢に深みがなくなってしまっているのかもしれません。

それは、経営者だけが悪いのではなく、社会的環境がスピードを求めているから仕方ないことなんでしょう。

その結果として、深みはもちろん、バッファというか遊びも減ってきているように感じます。

目の前の売上とかとは直接関係が薄いかもしれないけど、深みだとか哲学だとか、バッファだとか遊び(のりしろ)っていうのが意外と大事なモノのような気がするんですけどね。