温湯消毒

今日の作業は種子消毒
種を播く前に、病気の苗(稲)ができないように消毒する作業です。
種子消毒では、一般的には消毒液に種もみを浸けるのですが、我が家では農薬などをできる限り使わないようにしているため「温湯消毒」を行います。
「温湯消毒」は熱いお湯に種もみを浸して消毒をする方法ですが、ただ熱ければいいというわけではなく、熱すぎれば発芽障害により芽が出なくなってしまいます(逆に温度が低すぎると消毒効果がなく稲の病気が出てしまいます)。
我が家の場合は60度に10分の温湯消毒。
温湯消毒用の装置なども市販されていますが、うちは父親の手作りです。
1000Lタンクに水を入れ、ポンプで水を吸上げてボイラーに循環させて60度の温度に保つようにします。
また、隣には500Lタンクを2個用意し、消毒が終わった種もみをすぐに冷やします。
そして、種もみをお湯に浸けるのはフォークリフトを利用して、短時間で作業が行えるようにしています(60度のお湯を使っての作業なので手作業というわけにはいきません)

手前の2個が冷却用タンク。奥が60度のお湯の消毒用タンク
1000Lタンクを使うことで種もみを大量(1回10kg×4袋)に入れても温度が下がらない

そして、「温湯消毒」が終わると「浸種(しんしゅ)」と呼ばれる種もみを発芽させる前段階の水に漬けておく作業となります。
(作業と言っても種もみを水の入ったプールの中に10日ほど浸けて置くだけですが)

これがうちの浸種用プール。近所の方とグループで利用するコンクリート製のプールです
ちなみに、春の農作業の第一弾は、育苗のためのビニールハウスを張る作業が一般的ですが、うちはハウスを使わずに露地(外)での育苗をするためハウスの準備はありません。
ハウス張りは結構面倒なのと、風があったりすると作業が行えない(行いにくい)など天候に左右されるので、その作業がないのは結構助かります。

◆メモ(明日の作業)
-種蒔き用の土の発注
-宅配便料金値上げのためのシステム変更
-ワリフの水洗い(晴れてれば)

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