仙台マルシェ"初"出店の結果『仙台はやっぱり寒かった』

2月の前半2週にわたり仙台マルシェ(せんだいファミリアマルシェ)に出店してきました。
仙台マルシェは12月から始まったばかり。
始まる直前に事業仕分けで来年度以降の補助金カットされることが決定されたわけですが。。。
こちらのマルシェは、毎週金・土・日の3日間開催。
原則2週連続出店が条件なので、2週間出店してきました。
(後述しますが、1週間単位の出店もOKとなったようです)
1週目は仙台にしては珍しいあいにくの雪、そして2週目も雪はないものの寒波の中での開催。
仙台マルシェの会場は幸いにもアーケード街の中と言うことで、雪により中止ということはありませんが、手がかじかみ、鼻水も垂らしそうになりながらの販売となりました。
寒空の中、ご来場頂いた皆様ありがとうございました。
と言うことで、以下、出店結果や、初めての出店なので出店費用についてなどまとめてみました。



 ■売上/経費
◎売上
1週目(3日間):8.5万円(購入者数1日25名前後)
2週目(3日間):8.5万円(購入者数1日25名前後)

1週目、2週目共に、各日2.5万~3万円の売上となりました。
うちのブースに限って言えば特に曜日による変化はありませんでした。
(マルシェ全体の平均売上などは後述)
◎経費
出店費用は1日10,500円。(3月末までは、3日間で21,000円)
それに駐車場代が別途1500円~1900円(近隣有料駐車場利用)。
その他、交通費・宿泊費を入れると・・・


=1週(3日間)あたりの経費=
出店費用 21,000円
駐車場代  5,700円
宿泊費用 13,000円 (6,500円×2泊/駐車料金含む)
高速料金  5,150円 (往復 ※片道は休日割引1,000円)
ガソリン  6,000円 (往復600km)
===================
合計金額 50,850円
もちろん、お客さんと直接話すことができるメリットや、産直の宣伝と言うことを考えると、表面上の金額には出ないメリットもありますが、売上と経費だけ見れば、経費だけで売上の6割と言うことで完全に赤字でした。
■会場の様子/客層
会場は、サンモール一番町商店街のアーケード。
150mほどのアーケード街の中に幅2mほどのテントが点在して30店舗ほどが店を出しています。
農産物が約半分。その他、加工品や海産物などのお店が並びます。
ただ、アーケード街と言っても、メインの駅前から藤崎(デパート)までとは違って、ちょっと人通りが少ない場所。
商店街の人通りが減った事への対策として、マルシェの会場になってお客さんを商店街に呼び込もうという意図もあるようです。
そのため、東京・青山で販売した時には最低でも1日50人前後のお客さん(購入者)がいましたが、ここでは多くて25人がやっとです。それが売上の低迷に繋がっている気がします。
客層は、主婦層が多いですが、週末は近くの駐車場に停めて藤崎などに出かける家族連れやカップルなども多く見かけます。
さらに、仙台は車社会で、2kgのお米が売れるなど東京とは異なる売れ筋があります。
また、すぐ近所に住んでいる徒歩圏内の方も多いので3日間連続毎日のように立ち寄ってくれる方もおり、野菜や加工品などは毎日日替わりで違う商品が並べばリピータも増える気がします
ところで米について言えば、宮城県は農業県で、米の生産もさかんです。
そのため米の販売は難しいかと思いましたが、正直東京よりも米の売上比率は多かったです。(東京では、お煎餅や米粉のお菓子などの販売比率が高い)


その理由として思ったのは、
1.(農業県だからこそ)米に対する興味が高い
2.転勤族や若い人たちでは、東京と同じように無農薬や有機食材に対する興味が高い人が多いものの、東京ほど有機食材のお店が多くないため、そのような食材(うちの米など)に対するニーズが高い。
(東京なら、近所にある自然食品店で手に入る)
というあたりがあるのかなぁーという気がします。
これは、ある意味嬉しい誤算でした。
■マルシェ全体の売上/出店者
周囲の出店者や、主催者に聞いたところによれば、平均的な売上は1日6万円前後(土日)とのこと。
この平均には単価の高い加工品や海産物なども含まれるので、野菜などに限れば金曜日2~3万、週末で5万円前後でないかとのことです。
(最高売上は海産物で20万円を超えたブースもあったようです)
今回は天気が悪かった(雪・寒さ)こともあり、全体的に売上が下がったんじゃないかと言われています。
ただ、比較的天気の良かった日の売上を見てもあまり変化がないことや、他の出店者の話や売れ行きを見ると、どうも上記の平均額は12月~1月のスタート当初の平均じゃないかと思います
来場者も、最初は珍しいイベントで財布のひもが緩むのですが、毎週開催の定例市となると近所のスーパーと値段を比較したりして、支出もシビアになってきます
と言うことで、今後の売上は、今までの平均まで行くことはないんじゃないでしょうか。
(長期的には、定例市が定着しお客さんの数が伸びて売上が増える可能性もありますが)
■今後の出店
とりあえず、今回の売上が天候のせいなのか、それとも自分の予想の通り、天候が良くなってもそれほど売上が伸びないのかを確認したいと思っています


ただ上にも書いたとおり、完全に赤字です。
おそらく、今回は天候の影響があり、今後売上が伸びたとしても赤字なのは変わらないでしょう。
ただ、直接金額には出ない(お客さんと話ができるなどの)メリットもあるので、赤字=絶対に出店しないということではありません。


仙台は2週連続出店が原則となっていましたが、(実際に生産する農家からすれば農作業の時間が割けないため出店は難しいため)出店者が集まらなかったのか、とりあえず1週単位での出店もOKとの話になったようなので、春以降に農作業の合間に出店するのもありかなーと思っています。
同じ理由で、今まで出店している東京・青山でも良いのですが、青山は土日2日間の開催ですが、秋田からは徹夜の運転でも金曜日の夕方に出て月曜日の昼間に戻るため、4日間拘束。
さらに、夜中に運転すると、その後2~3日は身体の疲れが抜けないため、実質1週間近く、影響を受けてしまいます。
それに対して仙台だと3日間出店でも金曜日の早朝に出て日曜の夜には帰れるので3日間の拘束。
運転も片道3~4時間で、夜中に走る必要もないので、楽なのです。
従って、体力的には仙台が魅力的です(笑)
なんとか、もう少し売上を伸ばして、定期的に仙台に遊びに販売に行きたいと思うのですが。