農家を継ぐということ。

同級生や後輩などと実家の農業を継ぐか?って話になった時に、「俺が今帰っても、人数が増えるだけで売上増えるわけじゃないから難しいね・・・」と言う言葉を聞くことがあります。

確かに、入ったばかりでは知識もスキルもない足手まとい。

単純に、両親2人の所得が、2世帯4人の所得になって一人当たりは半分になるわけです。

ここ大潟村ではまだまだ農地を増やすことは簡単ではないですし、田んぼ中心だと、人数が増えたことで単価の高い作物への転換だとか、回転を上げる(一年に何作も作る)と言うのも無理な話です。
(もちろん、野菜をやる、直売をはじめる、などの策もなくはないですが)

特に、これからどんどん米価は下がる、補助金は減る、と言う見通しが暗い中では、そのように思うのは当然かもしれません。

ただ、そう言ってる人こそ、実は継ぎたいと思ってますし、継いで農業を本気でやりたいって思ってたりします。
(むしろそこまで真面目に考えてるからこそ、そのように考えてしまうんだと思います)

でも、、、農業に限らず「家業を継ぐ」って言うのはそういうものなんじゃないですかね?

はじめは(不本意な言い方かもしれないけれど)オヤジに食わせてもらいながら成長して、一人前になって家・家業を引き継いで行く、と言うのが家業を継ぐ姿なんじゃないかと思います。

イマドキ「家」と言う単位で考えるのは古臭いことなのかもしれませんが、そういうもんじゃないかと思っています。

機会があれば、一次産業以外の家業を継ぐ人たちの考え方を聞いてみることができればなー、と思います。

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