Oisixと大地を守る会の経営統合~有機農家が思うこと その1~

先日、Oisixと大地を守る会が経営統合に向けた検討を進めるとの発表がありました。
リンク:大地を守る会のプレスリリース
両者ともに有機・特別栽培などこだわりの農産物や加工品などを宅配するビジネスを行っている会社です。
我が家も大地を守る会とは長年にわたりお取引があるので、大変興味深い話題です。

両者の統合について個人的に考えると、大地を守る会が有機農業や社会運動的な出発点からスタートしているのに対して、Oisixは、有機農業と言うよりは「こだわり」の農産物・加工品と言う部分にフォーカスして、日常使いではなく、ちょっと高級感、ハレの日、おもたせ、自分へのご褒美需要的なところを狙っているんじゃないかと思っています。(あくまでも個人的感想です。)

そのように考えると、同じような農産物や加工品を扱っていてもスタンスが違うように思います。

そういえば、有機農業の勉強会や研究会などでも、大地を守る会、らでぃっしゅぼーや、パルシステムさんなどの名前を聞くことはあっても、Oisixの名前を聞いたことはありません。
研究会に参加している会社が素晴らしくて、そうじゃないところがダメだと言うわけではなく、それぐらい両者の考え方に差があるように思うわけです。

ですので、そのように根本的な部分に違いがありそうな両者の統合がどのように行われるのか…とても興味があるところです。

ちなみに、取引生産者としては、この先、生産者との関係性がどうなるのかと言う部分に不安がないかといえばウソになります。ただ、その点に関しては、すでに以前、他社の資本が入った時点でそこあたりは割り切ってしまってます…(笑)

ですので、今回は、不安よりも第三者としての興味の方が上回っています。

と言うのが、直接取引している生産者として思うところです。

さて、
次回は取引の有無は関係なく、販売農家の視点としてこの話を考えてみたので書いてみたいと思います。

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