県主催マーケティング塾

Facebookでは何度か載せてましたが、秋田県主催のマーケティング塾を受講して、無事修了することができました。(まぁ、基本的に誰でも修了できるものですけど…)

内容的には素晴らしい塾でしたが、今回が初めての開催と言うこと、そしてお役所が主催と言うこと(無料で誰でも参加できてしまう点)での課題もあるのかなぁー、なんて感じました。

と言うことで、内容を含めて、自分の備忘録兼ねて少しまとめてみたいと思います。


■マーケティング塾の概要
新たな絶品(新商品)の開発を目指したマーケティング塾です。
3ヶ月間、毎月1回、1日or2日で、計5日間のスケジュール。その間に、様々なマーケティングの講義を受けたり、1回は東京に行って実際の売り場などをみんなで見ていきます。
その中で、最終的に自社の新商品開発プランを作りあげて発表する、と言うのがゴールです。

■費用
参加費は無料です。但し、東京研修の自分の旅費・宿泊費などは各自負担。

■対象
自分が参加しといてなんですが、対象は加工食品製造業者、また農家なら六次産業化など加工までやっている人が望ましいと思います(私見です)。
栽培農家でも構わないのですが「新商品を開発しましょう」と言われても難しいかも。
(米や野菜でも、パッケージなどを工夫した新商品を作る、新たな販路開拓をする、という方法ももちろんありますけど)

■ゴールについて(新商品開発)
まずは、自社、自社商品の現状分析など、そして現状から改善すべきポイントなどを細かく落としこんで行きます(一般的な、SWOT分析)。
その上で、塾で使うフォーマットに沿って、講義で聞いた内容、講師の先生のアドバイスなどを参考にして、自分でどんな新商品を作って、売るのか、と言う3ヶ年のプランを作ります。

■主催
主催は秋田県の「うまいもの販売課」と言う部署ですが、マーケティング塾の主催は、公募(コンペ)形式で行われ、今回は東京にあるマーケティング関連の社団法人が行いました。
「うまいもの販売課」は、(お役所仕事感丸出しで嫌っている人もいるようですが)、個人的にはJAを無視した「農家/農業法人の米の販路開拓セミナー」を主催するなど好意的に感じてます。

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以上が、自分なりにまとめた今回のマーケティング塾の概要です。
自分なりにまとめたので、主催者の意図とあっているかは不明です。

で、以下思った点をまとめときます。

1.課題がしっかりとあったのがよかった。
講義の内容はすばらしかったです。
また、今回、通常のセミナーではないので、自分で手を動かして自社のプランを作成するという必要がありましたが、他人の話を聞くだけよりは、面倒だけどやはりそういって自分で作業をするってことが重要なんだと思います。

わずか3ヶ月で具体的な新商品作りまで落としこめるか、という疑問もあるかと思いますが、具体的な商品作りと言うよりは、自社の弱み強み、市場の動向をまとめることで、どの市場に、どのような自社の強みを活かした新商品を作ればいいか、という方向性は描けるのでよかったと思います。

2.事前に課題の明示がなかった
上に書いた通り、課題(新商品3ヶ年計画)を仕上げていく方法自体はよかったのですが、最終的な課題が明らかにされたのが3回中2回目の勉強会の終盤。
そこで説明されて、初めて1回目、2回目の流れが、この課題を作り上げるためのものだったと気付かされたわけです。

できれば、最初から「課題(新商品プラン)を作り上げるのがゴールですよ」と言っておいてくれれば、3回5日間すべてを課題に向けてじっくりと考えられる場にできたと思います。

3.参加者の意識が低かった
自分も含めてですが、募集の時点ではマーケティング塾=セミナー程度の認識でした。
また、人によっては、これに出て「俺、これ作ったんだけど?」と言えば、県の担当者が売り先探してくれたり、アドバイスしてくれたりする、ぐらいの認識だった人もいるんじゃないでしょうか。
これは、そんな考えをした参加者の問題と言うより(それも問題ですけど)、募集する時点でマーケティング塾が何か、という説明が明確ではなかった点が問題だと思います。

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まぁ、こんな感じで、色々と問題はあったんですけど、全体的には非常によいマーケティング塾だったと思います。

今年が1回目と言うことで、(初年度参加者の出来が悪くない限り)来年以降も続くのではないかと思いますが、細かい参加者募集説明や進め方などを改善すれば、もっともっとよい物になるのではないかと思います。

とりあえずステキな会に参加することができて満足しました。
これを今後の経営、新商品開発に活かせればと思います。

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