BRUTUS(マガジンハウス)は農林水産省広報誌だった

現在発売中のBRUTUS(マガジンハウス)の特集は“みんなで農業”

佐藤可士和が白菜持っている表紙はどーなのよ?と思いつつ、ついつい買ってしまいました。

まぁ、中身はありきたりな感じでしたが、触れたいのはそこではなく、こちら。

農林水産省随意契約に係る情報の公表
◆物品役務等の名称及び数量
食料自給率戦略広報推進事業委託事業(雑誌等を活用した広報等)
◆契約の相手方の商号又は名称及び住所
株式会社マガジンハウス(中央区銀座3-13-10)
◆契約金額
30,452,940円

要は農水省の3000万の広報予算使って特集を作りましたって話。
※詳しい情報は「対抗文化専門古書 気流舎」のBLOGに載ってます。

別にタイアップがダメとは言わないけど、雑誌1号に3000万の予算ってのはほぼ丸抱え状態。
(BRUTUSの発行部数は7万部で、定価590円なので、3000万ってのは5万冊分の売り上げと一緒)


先日某セミナーで農業政策の専門家の話を聞いたのですが、「国は39%の自給率を上げる一環として休耕田の復田なども必要と言ってる割には、実際の来年度の予算(原案)では復田の予算が結構削られている」という統一性のない動きをしているらしいのです。

一般誌に農業の特集が組まれて広く農業に興味を持ってもらうのは良い側面もあるのでしょうが、今回のBRUTUSの3000万を含めた「食料自給率戦略広報推進事業」に年間17億円をかけている割には、実際の事業には金を出さないと言う矛盾を考えると、なんとなくスッキリしないですね。


★余談


BRUTUSのホームページに載っていたFrom Editors(編集後記)によれば、

ブルータス初めての「農業特集」。企画はいかにして育ったのか。
「みんなで農業」。この特集の始まりはノートに書き付けた単なるキーワードでした。なんだか「農業」が気になる。(一部抜粋)

西田善太(ブルータス編集長)

今回、なぜ農業を題材にしたかったのか。それはベランダでおいしい野菜が作れないかな~、という極私的な理由からだったんです……。(一部抜粋)

杉江宣洋(本誌担当編集)

とのことらしいです。
確かに「農水省の3000万円の事業に採用されたからです」とは書けないよね・・・(笑)

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