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先日、秋田県立大学で土壌学が専門の金田先生にお願いし、育苗ハウスの巡回と、その後「田んぼに通いたくなるイネの見方」で講演をお願いし、実施しました。
半数程度は就農10年未満の農家でしたが、就農1年目の農家(後継者)から、入植者世代(自分たちの親の世代)まで幅広く参加頂きました。

今回は、育苗ハウス巡回と言うことで、5箇所ほどのハウスを回りました。
この時期は、育苗と共に、田んぼの田植えに向けた準備がある一番忙しい時期なので、夕方5時頃から日没近い6時半までの短い間に駆け足での巡回でした。


同じ大潟村でも種を撒く量も違えば、ハウスで育苗している人と露地で育苗している人、そして平置きとプール育苗の人など様々。
もっと細かく言えば、同じプール育苗でも、芽を出す方法、下に敷いている資材、上にかけている資材が異なるなど、今回我が家を含め5名の生産者、計6種類の育苗方法を見ましたが、どれ一つとして同じ方法はありません。
これまでも、知り合い同士で育苗方法について話すことはありましたが、あらためて勉強会として、育苗方法を説明し合う、そして金田先生にコメントを頂くということは、貴重な体験でした。
また今回は、金田先生に教えて頂き、巡回したすべてのハウスでサンプルを採取しました。

各生産者のハウスで標準的な苗を1本抜いて、画用紙にセロテープで貼り付けてあります。
ちなみに、これは、苗の上から下までしっかりとセロテープで覆うように貼っていますが、これだと2~3年は色も褪せず、それ以降も色は褪せますが半永久的にこの形は残るそうです。
各ハウスで苗を観察したつもりですが、終わってあらためて比較すると、また色々な違いが見えてきます。

こうやってみると、露地で寒い中においてある我が家の苗は背が低いですし、色もまだまだ薄いですね。。。
(ただ、勉強会翌日から天気も良くなり一気に色も緑が濃くなり、背丈も伸びてきました)
そして、ハウス巡回の終了後は、「田んぼに通いたくなるイネの見方」と題して、金田先生に講義をお願いしました。

実は、金田先生にこのタイトルでの講義をお願いしたのが1週間前なのですが、短い準備期間に関わらず、配布資料に載せてあるスライドだけで100ページ以上!!載っていないページも含めると倍近いボリュームがありました。

話していただいた内容を順不同で羅列すると、
●イネの一生、イネの生長過程
●イネの生長で見るべきポイント
●イネの品種改良方法
●イネの生育に影響する気象条件(倒伏原因)
●イネの養分吸収(可給態窒素とは?窒素の由来)
●水田土壌の特性と 施肥法の歴史~脱窒の原理~ ※昭和6年の話までさかのぼります!!
●大潟村におけるイネ作りの課題
●大潟村におけるイネと 土壌の特徴~土壌に水分があってもイネが吸収できない水分がある~
●現代の大型機械化農業を考える~耕起・代掻き方法の歴史を振り返る~
●高温下におこるイネの変化
●高温下で注目すべき養分
●高温など異常気象下における目指すべきコメづくりの方向性
●高温を克服する土づくり
●先輩に学ぶ (経験技術を自分のものにする/作物とどう向き合うか)
あらためて資料を見ましたが、すごいボリュームです(^^;
こちらがお願いしたのは、「田んぼに通いたくなるイネの見方」と言うタイトルと、「イネのことをしっかりと知ることができれば、毎日の田んぼに通うことが楽しくなれるんじゃないかと思うんです」というあまりにアバウトな趣旨だけ…。
それにも関わらず、イネの生態だけでなく、品種改良の話から歴史を絡めた話、そしてこれからの農業のあり方まで、本当に幅広い話をしていただけました。
同じ話が重複したとしても、この話を1日かけてあらためて聞いてみたいと思えるぐらい、すべてが興味深い内容でした。

ただ、実は先生が一番伝えたかったのは、おそらく講義の最初に出たこの3つだと思います。

3つの勧め
1.観察すること
2.記録すること
3.見合うこと ※他の農家とお互いの作物を見比べ合うこと(黒瀬注)

実は先生に勉強会の講師をお願いしたのは、今回が初めてではありません。
冬の間に先生に勉強会の講師をお願いしたのですが、「現場をみんなで見ることが重要なので春になってからやりましょう」と断られてしまいました。
まさに、先生は現場で作物を観察すること、記録すること、そして(他の農家の作物と)見合うこと、が重要だと言うことを伝えたくてハウス巡回にまで参加してくれたんだと思います。
本当に最高の勉強会でした。
金田先生はもちろん、ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。

ちなみに、大潟村では以前から農家同士で圃場巡回を行う勉強会がいくつもあり、最近でも数は少なくなったものの続いているようですが、残念ながら自分は一度も参加したことがありませんでしたので、今回は初めての経験でとても勉強になりました。
今後も収穫までに2~3回、今度は田植え後の田んぼの巡回と勉強会を開催したいと思っています。
なお、勉強会は農家に限らずご参加頂けます。(金田先生も、ぜひ消費者などにも参加してもらいたい、と言ってくれています)。ご興味のある方はお知らせ下さい。
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