TPP議論備忘録

ツイッターでTPPの議論(#noukaTPP)見てると、なるほど、と思えるツイートもあるんだけど、その人のツイートを追っていくと、「その(賛同できる)発言」は正しくても根本的な考え方が違うことがある。
たとえば、「自立しなきゃいけない」と発言してる人の根底は、「規模の経済」でしかなかったり。
逆に「規模の経済だけで論じちゃいけない」と言ってる人の根底は、「農業は弱くて保護すべきだ」ってことでしかなかったり。

ただ、せっかく素敵な発言があるあので、とりあえずそういった様々な発言を読みながら、自分の考えをまとめてみようかと思う。
で、まだまとめきれてないけど、自分の考えの今までの流れとしては、、



  • 市場原理主義が絶対だと思ってた時期
    すべては市場経済に任せて、各農家の努力でなんとかすべきだと思ってた

  • 市場原理主義に違和感を感じた時期
    ・高付加価値の差別化できるのはごく少数。
    ・規模拡大では海外の規模並みにするのは無理。
    ・市場原理主義だとすると、補助金がないのは当然として、固定資産税や相続税の優遇、土地改良への国庫補助などをすべて返上するべきということになる
    →市場原理主義ではほとんどの農家が淘汰される

    →市場原理主義だから仕方ないと言えばそれまでだが、感覚的に「日本に農家がいなくなったらまずいんじゃないの?」という感覚。
    →では、どう説明をつければいいんでしょう?という疑問


  • 「規模の経済」、「生産性の比較優位」の前提を疑う時期
    ここでもとに戻って考えると、「規模の経済や生産性の比較優位が前提」として存在していることへの疑問
    →それが前提である以上は、自由貿易推進が絶対になる
    →では、市場主義や自由貿易全体が正しくないのか?と言われると、工業製品では一般的であるわけで、農業だけが違う、というのはなぜ?となる
    →ただ、「農業は弱いから保護すべき」論は、基本的に市場主義だと思っている時点で、違うと感じてるので、「農業を絶対的に保護すべき」という前提も自分としては成り立たない。
というのがこれまでの自分の考え方の流れと現状。
ということで今考えているのは、農業だけが自由貿易の枠外に置かれるべき根拠というのが存在するのだろうかということ。
この理由としてたまに耳にするのが、「お百姓さんは大変なんだ論」と「食糧安全保障論」だけど、前者はサラリーマンだって大変だから、それを言ったら鎖国の道しかない。後者も、貿易もできない危機的状況になれば、燃料がなくなって農業ができないんだから、そもそも無理のある理論ということで却下。
なので、農業だけが自由貿易の枠外に置かれる根拠が見当たらなくなってしまう。
ただ、日本人は少なからず漠然としたものだけど「農業が日本からなくなるとすれば違和感を感じる」んじゃないかと思う。
そこを説明できる理由ってのはなんだろう。
そして、農業だけが別枠である理由はなんだろうか・・・

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